ああ、やっぱりこういうことを考える人が出てきたのか……素早いですね:
■ Block Facebook Beacon (the Idea Shower)
FireFox のプラグイン、BlockSite を使って Facebook Beacon をブロックする方法。Facebook Beacon とは何ぞや、という方は以下の記事をご参照下さい:
■ Facebookと企業のサイトを結ぶ「Facebook Beacon」登場 (ITmedia News)
以前もこのブログで取り上げましたが、要は Facebook (米国の人気SNS)ユーザーが Facebook Beacon 参加サイトにアクセスして何らかのアクション(記事を読む、物を買うなど)を行うと、その情報が Facebook 内の友人に配信されるというもの。例えば、Idea Shower で掲載されている画像(以下に転載)は Nate さんが Kongregate で遊んでいた時に表示されたメッセージですが、どんな内容かというと、
Kongregate は以下の情報を Facebook に送信しようとしています:
「Nate は Kongregate で Desktop Tower Defence 1.5 をプレイしています」
この表示について | 私はこのユーザーではありません ×やめて下さい
というもの。もちろん配信するかどうかはユーザーが決められる("X No Thanks"という部分をクリックすれば配信されない)ので、「女子高生○○ビデオ」(※一例)なんてものを買った場合でも恥ずかしい思いはしなくて済みます。
しかし上記の記事でも指摘されている通り、「○○というユーザーが××というサイトにアクセスした」という情報自体は Facebook 側に伝わってしまいます。というのも Facebook が全ユーザーの個別情報("Nate"といった名前など)を広告主に渡すわけにはいかないので、「『Nate が○○した』という情報を配信していいか」というメッセージを表示させるためには、少なくとも Beacon 対応サイトから Facebook に対して何らかのデータ送信が行われるわけですね。そうなると、いくら"No Thanks"を選んだとしても、Facebook は「誰がどんなサイトにアクセスしているか」を把握できるようになる……そんな懸念が指摘されています。
(※ ただし Idea Shower の記事に Kongregate CEO の Jim Greer の名前で寄せられたコメントによると、"never show"というオプションが追加されれば、Facebook 側に対する一切のデータ送信が無くなるとのこと。)
そこで今回の裏ワザの登場。BlockSite のメニューにある"Blacklist"に"http://www.facebook.com/beacon/*"というURLを追加すれば、Beacon 対応サイト ― Facebook 間のデータのやり取りをブロックできるそうです。Beacon 対応サイトに仕込まれた Javascript は"http://www.facebook.com/beacon/beacon.js.php"というURLにリクエストを送信するので、/beacon/をブロックすればOK、とのこと。
発表から一夜明け、既に「プライバシー侵害だ」との声が出ている Facebook の新広告システム。早急に反論し、ユーザーの懸念を払拭しないと、このような裏ワザを考える人が続出して骨抜きにされてしまうかもしれません。
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