昨日のエントリで、Twitter社CEOのDick Costolo氏がCESで登壇したことをご紹介しましたが、同じセッションでこんな話もあったそうです:
■ CES 2011: Get Ready for Twitter-Embedded Phones, TVs & More (ReadWriteWeb)
According to Costolo, Twitter had been busy meeting with several device makers to try to make it easier and more consistent to use the microblogging platform across multiple platforms and devices, including becoming an embedded feature of some phones.
コストロ氏によれば、ツイッター社はデバイスメーカー数社との会談を行っており、様々なプラットフォームやデバイスからツイッターを使用することをより容易に、一貫した形で行えるよう取り組んでいるとのことである。その中には、電話に機能として組み込むことも含まれている。
とのことで、具体的にはサムソンなどの企業と協力して、Twitterへのアクセスが最初から機能として組み込まれている携帯電話などを出そうとしているようです。また最近話題のKinectに、音声で操作できるアプリケーションとして登場するなんて話も。テレビとの連動は日本でも出ている話ですし、現在の使われ方(人気番組がTwitter上で実況される)を見ても、相性は良さそうですね。
Costolo氏はこの動きについて、以下のような解説をしています:
"One of the things we're trying to do this year is to become more of a mass consumption environment," said Costolo. "It's more and more important that Twitter become easier and simpler to use across more platforms and devices."
「私たちが今年取り組もうとしていることの一つは、より多くの人々に利用してもらえるような環境をつくることです」とコストロ氏は語った。「より多くのプラットフォームやデバイスから、より簡単に、そしてシンプルに利用してもらえるようになることが、ツイッターにとってますます重要になっています。」
昨日のエントリと同じ話になってしまいますが、リアルタイムウェブとしてのTwitterを考えた場合、「ユーザーが情報をTwitterに投稿する」と「投稿された情報をリアルタイムに配信する」という2つのステップに大別されます。このうち後者のステップについては、既に様々な機能がTwitterには実装されており、今後はマイナーチェンジ程度の改善が続けられることでしょう。しかし前者のステップについては、まだ取り組みの余地が大きく残されています。例えばテレビを見て大爆笑した時に、それが即座にTwitterに投稿されるような仕組みがあったら、よりリアルタイムな情報がTwitterに流れ込む=リアルタイムウェブとしてのTwitterの価値が上がるわけですね。
これがTwitter社が様々なデバイスへの対応を進めようとしている背景の1つであり、実際にモバイル端末から投稿されるツイートの割合が20%~25%から40%へと倍増していることを見ると、その試みは順調に進んでいると言えるかもしれません。今年の年末ぐらいには、PCから投稿されるツイートの方がマイナーな存在になっているのではないでしょうか。
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