もしこんなゲームが本当にあったら……皆さんはプレイしてみようと思いますか?
映像を見てるだけでだいたい内容が分かったと思いますが、自分のFacebookアカウントでログインし、バーチャルなロシアンルーレットを実行。運が良ければロシア旅行が手に入り、悪ければ……ログインに使用したアカウントが削除されてしまう、というものです。
実はこれ、"Miami Ad School"というベルリンにある広告の専門学校の学生が考案したコンセプトとのこと:
■ Would You Risk Your Virtual Life in Facebook Russian Roulette? [VIDEO] (Mashable)
というわけでこの「Facebookロシアンルーレット」は実在しているものでも、企画されているものでもなく、ただのネタに過ぎません。実際の話、こんなアプリを作成しようものならFacebookが黙っていないでしょうし(過去にもバーガーキングの「友達を削除してハンバーガーをもらおう」キャンペーンが規制を受けています)、捨てアカウントを作ってプレイしようという人が続出するでしょう。捨てアカを防ぐ、あるいは本当に使われているアカウントのみ参戦可能にする、という対応を行うためにはある程度運営側の協力が必要になりますから、いずれにせよ実現には高いハードルが存在するはずです。
とはいえ、このコンセプトは面白い問題提起をしているのではないでしょうか。ソーシャルメディアの時代、僕らはリアル/バーチャルの区別をあまりすることなく、両方の世界にまたがって生きています。従ってソーシャルメディアのアカウントを消すということは、極端な話、自分の半分を「殺す」ことになりかねません。そんな哲学的な意味を問わなくても、仕事上のコミュニケーションが取りづらくなるなど、目に見える形で実害を被る人は少なくないでしょう。
そんなリスクを冒してまで参加しようという、「ソーシャルメディア・ロシアンルーレット」は存在するのか。逆に言えば、ソーシャルメディア・ロシアンルーレットへの抵抗感をどのくらい感じるかが、バーチャル上の自分がどの程度リアルな自分にとって不可分な存在になっているのかを示しているのかもしれませんね。
自分はというと、TwitterおよびFacebookのアカウントは現時点でも削除されたらかなり困るでしょう。従ってこれら2つのアカウントをかけてロシアンルーレットをする気にはなりません。ただ他のウェブサービスについては……えっと、ノーコメントということで。
余談ですが、ロシアンルーレットでこれが頭に浮かんでしまう自分って…
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