最近アメリカでは「VMO」という概念が生まれています。これはVendor Management Officeの略で、情報システム構築・運用を依頼しているベンダーとのやり取りを現場任せにするのではなく、VMOという組織で一元管理しようという思想。これにより、例えば取引するベンダーの数を減らしてコストを削減したり、値引を実現したり、契約書のフォーマットを統一することでリスク管理しやすくするなどの効果を得ることができます。
同じような単語に「PMO」というものもあります。これはProject Management Officeの略で、様々なプロジェクトを一元管理し、プロジェクトの円滑な推進やナリッジの集約を進めようというもの。PMOはVMOよりも一般的な概念で、最近日本でも導入が進んでいます。(この辺のコンサルティングを依頼されることも増えてきています。)
VMOもPMOも、従来は個々の組織やプロジェクトに任されていた機能を集約し、より優れた運用を実現しようという概念です。現場を知らない官僚組織を生むというリスクはありますが、上手に運営されれば、単なる足し算以上の効果(専門知識を持つ人材の成長、組織として統一された戦略の推進など)を生むことができます。
いっぽう、タイトルにある「BMO(Blog Management Office)」は僕が勝手に造った言葉ですが、ブログ運営に関する専門組織のことを指します。現在はビジネスブログをいくつも運営する企業というのは少ないですが、将来は各部門のブログ・製品のブログ・イベントのブログ・CEOや役員のブログと、1企業が運営するブログは増えてくると思います。その時にブログに関するナレッジを集約し、より効果的なブログ運営を実現する組織として、「ブログ・マネジメント・オフィス」的な概念が生まれてくる可能性はあると思います。また社内ブログ・イントラブログを運営する組織として、独立した部門が形成される可能性もあるのではないでしょうか。
実は今日から僕は、一人BMOとして働いています。会社のビジネスブログが、本日正式にリリースされたもので(本当はこの宣伝を書くことが目的だったりします)。関係者のみなさま、ぜひ新しいサイトをご確認下さい。
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