NTTレゾナントと三菱総合研究所が共同で「ポッドキャスティングに関する利用実態」の調査結果を発表しました。
「ポッドキャスティング」の認知度は約4割--コンテンツはまだ不足気味(CNet Japan)
認知度が4割というのは、良いか悪いか評価が分かれるところですが、利用経験者が3.4%というのは思ったより少ないですね。まだまだメディアとしては(少なくとも日本では)未成熟だということが明らかになりましたが、未利用者の中で今後利用したいと回答した割合は43.7%であり、将来性は十分に感じられます。
Podcastingの普及を促す「キラーコンテンツ」はいったい何になるのでしょうか。記事中ではコンテンツについて、こんな調査結果が掲載されています。
ポッドキャスティングを利用しているユーザーが現在聴いている番組は、トップが音楽番組(全体の60.0%)で、トーク・バラエティ番組(41.3%)が 続いている。一方で今後聴きたい番組のトップは同じく音楽番組(60.0%)だが、語学講座・専門学習講座(37.3%)とスポーツ番組(20.0%) は、現行利用者数に対して今後の利用意欲者数がそれぞれ2倍、5倍となっており、今後の期待がうかがわれる。
やはり現在の用途は音楽番組が主のようですが、面白いのは語学講座・専門学習講座に対する期待が高い点。これは先日の記事でお伝えした、「最初から順番にコンテンツを配信するRSS」の仕組みなどを応用してやると面白いのではないでしょうか。例えば今では、NHKの語学ラジオ講座を始めようとすると、番組改編期の4月か10月を待たなければなりません(番組は半年単位で構成されているため)。しかし時系列配信RSS(と、勝手に命名してしまいます)で番組を配信してやれば、いつでも勉強をスタートさせることができます。これはpodcastingならではのユニークなコンテンツになるのでは。
さらに個人的には、「自分でpodcastingする」という点が普及のポイントになるのではないかと考えています。ブログも他人の記事を読むだけでなく、自分でブログを書くことからその面白さが伝わり、ここまで普及したのではないでしょうか。そう考えると、「podcasting支援ツール」「podcasting開始マニュアル本」などのような補完製品が出てくることが、普及を加速するために欠かせないと思います。
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