なんと、法定伝染病に感染してしまいました。というわけで、週末からずっと隔離状態。唯一の外界との接点はWebだけ・・・という悲しい状態ですが、今日は新しくなったYahoo!検索で気晴らししていました。
Yahoo!検索、ロボット型に変更 SNSと融合へ(ITmedia)
以前から報道されていた、Yahoo!のロボット検索がスタートしました。さらにアメリカでベータテスト中の「My Web 2.0」の国内展開も計画中とのこと。日本で絶大な知名度を誇るYahoo!JapanがMy Web 2.0をスタートすれば、TaggingやFolksonomyの概念も一気に一般化するでしょうから、早期の立ち上げを期待しています。
実は僕は今日はまっていたのは「関連検索ワード」機能。説明を公式ページから引用すると、
検索したキーワードとよく組み合わせて検索されるキーワードが、[関連検索ワード]として表示されます。リンクをクリックすると、リンクに含まれた複数のキーワードで再検索されます。
という機能。以前から「キーワードアドバイスツール」などを使えば、検索エンジンでよく検索される単語の組み合わせは把握できたのですが、検索の度にそれを表示してくれるというのは、意外に楽しいサービスです。
これとちょっと似ているのが、以前ご紹介した検索エンジン「kizasi」の「関連語」機能。こちらも公式ヘルプから引用すると、
「関連語ランク&推移」では、 4週間単位で、指定語とともに語られたコトバをランク順に表示しています。 指定語がどんなコトバとともにブログ内で語られていたのか、その16週間分の話題の内容やトーンの推移を見ることができます。
という機能。例えば新しいYahoo!とkizasiで「Google」を検索してみるとこうなります(画像をクリックすると拡大)。
この結果から見ると、世間では「Google Map/Earth」を検索する人が多いようです。検索すれば当然利用するでしょうから、これらのサービスを利用して、さらにブログでその報告をしている人も多いのでしょう。ただし最近日本版がリリースされた「Picasa」は一時期ブログ界で話題になったものの、まだ検索する人(=利用する人)は少ないといったところでしょうか。
これまで検索エンジンと言えば、Webの中から情報を探す=森の中から1本の木を探す、ようなツールでしたが、Web全体のトレンドを見る=森全体の光景を把握する、という「俯瞰」のためのツールになってきているように感じます。kizasiと同様、BlogPulseやBlogWatcherでは検索ワードの出現頻度の推移が見れますし、Technoratiでも「最も検索されている話題」機能や「トップニュース」機能があります。検索エンジンの競争が激しくなった結果、各企業が付加サービスで競うようになっているという背景があると思いますが、同じように「俯瞰」に関連するサービスを開発しているというのは興味深いと思います。
Web全体の傾向を把握することは、企業でマーケティングを担当している人か、大学の研究者ぐらいしか興味のない行動と感じるかもしれませんが、人間はそもそも「みんなが何をしているのか気になる」生き物です。検索エンジンが俯瞰のための機能を提供する傾向は、今後も続くと思うのですが、果たして。
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