ポッドキャスティング、ボッドキャスティング(Video Podcasting)はRSS技術を応用したメディアのため、配信されても本当に視聴されているかどうか分からないという弱点がありました。個人的なコンテンツ配信ならばかまいませんが、これらを広告メディアとして利用しようという企業にとっては、正確な効果測定ができないというのは大きな問題になります。
この弱点を補う技術が開発されようとしています。まずはポッドキャスティングについて:
ポッドキャスト、計測サービスが登場―視聴時間も計測可能(U.S. Frontline)
記事によると、このサービスは「ダウンロード回数だけでなく、ユーザーの視聴時間を計測し、番組が本当に視聴されているか調べられるのが特長」とのこと。
次にボッドキャスティングですが、こちらは先週金曜日(11月11日)の日経新聞に載っていたニュース。残念ながらWEB上では記事を見つけられなかったのですが、紙面(「ネット映像の『視聴率』調査--KDDI 電子透かし技術活用)によると、KDDIが電子透かし技術を活用することにより、ネット配信した映像を視聴者が何回見たか分かる技術を開発したとのこと。電子透かしを活用しているので、他人に渡したコピーが閲覧された回数まで把握できるそうです。
KDDIの技術の方はまだ商品/サービス化は先になりそうですが、ニーズがあることは明白ですから、近いうちに登場してくることでしょう。また似たような「ポッドキャスト/ボッドキャストの視聴率調査サービス」が他社から発表される可能性も高いと思います。
今後技術が発展して、テレビ/ラジオ以上に正確な視聴率が測れるようになったら、これまで以上に広告がネットへと流れていくのでしょうね。
追記:
CNetでも記事が出ていました。リンクしておきます。
広告導入の弾みとなるか--ポッドキャストのモニタリングサービス登場(CNet Japan)
記事によると、
Audibleでは、利用状況の計測を含む新しいサービスについて、1ダウンロードあたり5セントの料金をポッドキャスト配信者から徴収していく。配信者が広告を入れたい場合は、さらに1ダウンロードあたり0.5セントが課金される。
のだそう。従量課金制ということで、人気コンテンツを配信する企業と提携できるかどうかが、Audibleにとってはカギとなりそうですね。ただ競争が激しくなれば、近いうちに定額制に移行せざるを得ないでしょうが・・・。
コメント