スター誕生とは古い番組を持ち出してしまいましたが、今日の日経MJに「①若年人口の減少②独立心旺盛な10代の若者は大手レコード会社のオーディションに参加したがらない、という2つの理由から、アーティストの新人開拓が難しくなっている」という記事が載っていました。
記事によると、各社は「10代限定オーディション『ティーンエッジ・オーディション』を開催する/全国のライブハウスを定期的にまわる(SME)」「身近なカラオケ店で予選を開く(エイベックス/USEN)」「インターネットを通じて、歌や楽器の上手な友達を紹介してもらう/社員によるアーティスト探検隊を結成(東芝EMI)」などの工夫をしているそうです。
また東芝EMIの試みとしては、こんな記事もありました:
東芝EMI、ネットラジオ番組で新人歌手を発掘(NIKKEI NET)
ポッドキャストを通じてオーディションを行っていくそうです。
これを見て先日の記事を思い出したのですが、出版の分野では、ブログに止まらずSNSまで人材発掘の源として注目する動きがあるそうです(関連記事:Monetizing SNS)。それに習って、ポッドキャスティングやSNSを新人発掘の場として捉えるというのはどうでしょうか?
ポッドキャスティングが一般化して、一般ユーザーでも簡単に自分の声/演奏を配信する仕組み(ポッドキャスト対応ブログやSNSなど)が普及すれば、「自分の曲を聴いて欲しい!」という若者がポッドキャストを活用することが増えてくるのではないでしょうか。そうすれば、「アーティスト探検隊」を結成しなくても全国の人材をチェックすることができます。それを狙って、大手レーベルが独自のブログ/SNSプラットフォームを提供・・・ということもあり得るのでは。(もし既に存在していたらごめんなさい。リサーチ不足です。)
今日の日経産業新聞には、ちょうど「ポッドキャストで新曲を--音楽紹介番組 じわり増殖」という記事が掲載されています。ポッドキャスティングに慣れたレコード会社とユーザーが、今度はコンテンツ配信ではなく出会いの場としてポッドキャスティングを活用する、という将来が来るかもしれません。
※追記
実際、米Yahoo!がポッドキャストを簡単に始められるツールを開発中のようです:
Yahoo Designs Podcast Development Tool (TechWeb)
音声だけではなく、映像の配信まで考えているとのこと。ミュージシャン志望の若者達が、自主制作のポッドキャスト&ボッドキャストで人気を呼ぶ・・・なんてことが近い将来起きるのかもしれませんね。しかしそうなると、大手レーベルの存在意義が無くなってくるのでしょうか?クチコミによるプロモーションとネット配信の力さえあれば、大規模な組織は必要ないですからね。
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