Japan.internet.comにこんな記事が掲載されていました:
Eメールマーケターという職業(Japan.internet.com)
何を書くそう、僕も前職で少しの間だけメルマガの発行を担当したことがあります。記事中にあるような「Eメールマーケティングマネジャー」などという肩書きはありませんでしたが(そもそも担当者は僕だけしかいなかったので)、記事の企画から原稿作成、送信まですべて手がけていました。
日本にEメールを専任で担当する職務が無い理由について、記事はこう述べています:
認知とポジションが生まれてこない理由は、 Eメールマーケティングがまだ十分に広まっていないのと同時に、 Eメールマーケティングを実践できる人材が育ってきていないということもある。
(中略)
米国のエグゼクティブの間ではEメールマーケティングが注目されている。 日本のエグゼクティブは、まだ、その理由を理解していない。 会社のトップが理解できないものを現場の担当者が推し進めても、 理解されない。
人材がいない、という部分については賛成です。顧客に対して対等な目線で話しかけることが要求されるメルマガ・Eメールマーケティングは、いわゆる「広報」とはまた異なる分野の技能が必要となります。僕も実際に記事の作成をしながら「これは企画の人間より、現場で働く営業員が担当した方が良い記事が書けるのではないか?」と感じていました。しかし大企業になればなるほど、顧客の目に直接触れることになるメルマガを一営業員に書かせるわけにもいかないでしょうから、結局「記事を書ける人がいない」ということになってしまいます。
しかし、認知という部分についてはどうでしょうか。まだ高い到達力を持つとは言え、Eメールマーケティングの力は徐々に薄れてきています。スパムメールの蔓延により、人々は見知らぬ企業からのメールを警戒し、メールソフトの機能を使って即刻削除してしまうことも珍しくないからです。ダイレクトメール的にEメールを用いても効果が無いのではないか--「会社のトップ」はそのように認識しつつあると思います。
その意味では、メルマガのように「顧客の承認の上で情報を届ける」という面においては、まだまだEメールは効果があると思います。それ以前の段階、つまり「顧客に認知してもらう」という面においては、これからはブログの出番はないでしょうか。Eメールマーケティングマネージャーと同時に、ブログマーケティングマネージャー/ディレクターというタイトルが日本企業に生まれる可能性も高いと思います。もしくはブログマーケティングの先駆者、株式会社カレンの提唱するように、Eメールとブログによるマーケティングを統合した「プレセールス・コミュニケーション」担当者のような役職が生まれるのかもしれません。
ところで、アメリカの求人サイトで「BLOG」をキーワードに検索してみるとこんなポジションが見つかります(以下はMonster.comでの検索結果の抜粋):
- Business News Writer / Blogger (Blogs)
- Health Care Blogger
- Marketing Supervisor
- Senior Writer
- E-MARKETING SPECIALIST/MANAGER
- Web Content Producer
- Executive Assistant to President / PowerPoint Pro
- Sony - Online Marketing / CRM Coordinator
- Marketing Program Manager - Marketspace/Monitor Group
などなど。ちなみに下から3番目の"Executive Assistant to President"ですが、詳細を見ると、"Formatting, editing and contributing to daily blog posts with basic HTML"なんて仕事が書かれています。これからの時代、ブログ作成は秘書に必須のスキルということになるのでしょうか?
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