速報的に。検索エンジンの技術は、まさに進化し続けているようです。
見えないページもクロール--米新興企業が検索サービスを新たに開始 - CNET Japan
dCloakという新しいサービスで、これまで検索エンジンが「見る」ことのできなかったページまでクロールしてくれるとのこと。ちなみに公式ページはこちら:
Dipsie announces dCloak BETA
CNETの記事では、「GoogleやYahooなどの検索エンジンは、クッキーやページテンプレート、フォーム、クライアントサイドスクリプトを使うオンラインショップなどのウェブページをクロールできないと、Dipsieの最高経営責任者(CEO)Jason Wienerは述べる。」とあるので、逆にこうしたページをクロールできるということでしょうか。またJavaやFlashについてはどうなのでしょう?
ちなみに公式ページを読むと、
Dipsie dCloak enables Web site owners, content publishers, search engine optimization companies and marketers to make "deep web" pages visible to Google, Yahoo! and MSN.
とあるので、検索エンジンとしてのサービスではなく、SEOサービスなのですね(つまりメジャー検索エンジンのクローラーに「見える」ページを用意することで、サイトが検索結果に載るようにするのがこのサービスの目的だと)。結果的にGoogle等で「見える」ようになるわけですから、ユーザーにとっては同じことかもしれませんが。ただ当然ながらこのサービスは契約企業だけに提供されるわけで、これまで「見えなかった」ページが突然すべて見えるようになるわけではなさそうです。
バーティカルやソーシャルなど、新しい検索エンジンの種類が次々と生まれていますが、「検索エンジンを補助するサービス」というのは面白いですね。考えようによっては、画像認識技術を応用して、「移っている被写体を自動的に認識・altタグを自動的に埋め込んでくれる(結果的にGoogleなどの画像検索でヒットしやすくなる)アプリケーション」などというものも考えられるかもしれません。
もっと大きい視点で捉えれば、「SEO対策自動実行ツール」と呼べるかもしれません。検索エンジンの機能進化は、検索サービス企業だけが進めるものではなくなってきているのですね。その意味で、既に巨大な"Search Engine Eco-system"というものが世界を支配しつつあるのかも・・・
追記:
ちなみにdCloakのサイトを読むと、
Utilizing Dipsie dCloak, sites are able to generate pages compatible with leading search engines. Users are taken directly to the destination page without seeing missing or error pages, or having to start at the home page and click through the site.
とあるので、メジャー検索エンジンのスパイダーを自動判別して、それぞれ最適なページをスパイダーに「見せる」ことが可能なのでしょうか。技術的にどこまで可能なのか分かりませんが、もしかしたらウェブサイトとスパイダーをつなぐ「通訳」のような役割まで発展するのかも。
追記2:
IT Proのサイトで、日本語の記事が掲載されていました。リンクしておきます:
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