いよいよ「Web 2.0」の盛り上がりも佳境に達したのでしょうか。今日11月28日の日経産業新聞(32面)に「『Web 2.0』正体は--ネット革命第2章かバブルの再来か」という特集記事が掲載されていました。記事ではWeb 2.0の特徴をまとめるとともに、ブームの概況や、「ブログビジネスファンド」や「株式会社WEB2.0」の紹介、Web 2.0に対する2つの評価の説明などが載せられています。
記事にまとめられた、Web 2.0の特徴は以下の通り。
- 「利用者参加」--ネット利用者が持ち寄った情報をデータベースに反映、最新情報を提供するサービス
- 「シンジケーション」--複数の会社のデータやサービスを組み合わせて1つのサイトで提供するサービス
- 「一般ソフト並みの使用感」--ネットを介して操作するにもかかわらず、通常のアプリケーションソフトと同様の使い勝手を実現したサービス
Web 2.0 Checklistなどを見ると、まだまだ足せそうな要素はありますが、現時点でWeb 2.0の定義として合意されていることは上記の3点にまとめられるのではないでしょうか。
またWeb 2.0の評価についても、記事は以下のように簡潔にまとめています:
ネット業界関係者がこぞって注目するWeb 2.0だが、このキーワードに対するスタンスは二分される。一方は「ブラウザーの登場がネット革命1.0とすれば、今回は『革命2.0』。こうしたサービスを提供する会社しか生き残れない」と熱く語る。他方は「一過性の流行語に過ぎない。最近のブームは、ネットバブルの再来『バブル2.0』のようだ」と冷めた目で見つめる。
僕はさしずめ「冷めた目で見つめる」側の方でしょうか。Web 2.0の技術面にはかなりワクワクしているのですが・・・ベータテストしてるサービスには、のきなみサインアップしてますしね。お祭り騒ぎに冷めた態度をしてしまうのは、東海岸で受けた教育のせいだと思ってください。
ただ「Web 2.0型のサービスと名乗っただけで熱い視線が注がれるような最近のムード」という点については、絶対に気をつけるべきだと訴えたいと思います。具体名は出しませんが、単にRSSリーダーを開発しただけで「Web 2.0」を名乗っているような企業もあります。ブームの時こそ冷静になり、冷めた目で批判を続ける人が、どんな時にも必要です。
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