今朝の日経新聞朝刊から。ブログ・SNSの利用者がますます増加しているというニュース:
ブログ利用1年で倍増、SNS6倍に・広告主協会調査(NIKKEI NET)
WEB記事では詳しい内容が掲載されていないので、紙面のデータを少し抜粋すると:
今年9月にCGNを利用・閲覧した人は2,950万人と前年同月比11%増加。ネット利用者全体の75%に達した。参加者が友人などを紹介し合ったりするSNSは31万人から190万人に増加。ブログは1,160万人から2,014万人に増加した。
SNSの月間閲覧数は今年9月には約8億と1年前の63倍、ブログは約12億と4倍に達した。一方、個人ホームページは約28億と8%減少。CGN内での利用頻度のシフトが浮き彫りになった。
とのこと。CGNは「消費者が情報を発信するサイト」の略とのことなので、"Consumer Generated Network"の略でしょうか?
面白いのは、この調査と同時にブログの書込みに関する調査も行われ、約100万のブログを調べた結果「書込みの72%が好意的内容だった」とのこと。しかし一度火がつけば、激しい批判が行われるのがBlogosphereだというのが、ソニーの事例に学ぶ教訓ということですね。
※追記
日経新聞の記事、"CGN"とあるのは"CGM"の誤りだったようです。やっぱり。次の記事で同じ調査を扱っているのですが、こちらではちゃんと"CGM"になっています:
Blog に SNS に掲示板、個人の情報発信「CGM」がアクセス数・利用時間伸ばす――Web 広告研究会調べ(Japan.internet.com)
※追記2
CNET Japanでも記事が掲載されていましたので、リンクしておきます:
Web広告研究会調査「ブログ記事は企業にとって有用」--CGMの利用者急増(CNET Japan)
この事例、同じソースを利用しながら、メディアによって出てくる記事が違うという好例ですね。日経新聞はCGMの利用者増加に着目し、簡潔に報道しました(しかも"CGN"と間違えながら)。一方Japan.internet.comではより詳しい内容で、網羅的な記事が出ました。最後のCNETは利用者急増を報じつつも、タイトルで重視しているのは「ブログ記事は企業にとって有用」という点です。記事中でも、100万のブログを対象にした「ブログ書き込み調査」に関する研究結果の方を先に解説しています。深読みしすぎかもしれませんが、CNETの読者層にとってはもはやブログ・SNSの利用者が増えていることには何のニュース性もないことを示しているのではないでしょうか。
実際、今回の調査結果で着目すべきは「ブログがどのようにクチコミ情報を伝えるのか」という点にあると思います。日経新聞を購読している層にこそ、CNETのような記事を読んで欲しかったのですが。しばらくは第2、第3のSONYが現れてもおかしくなさそうです。
※もう1つ追記
今日は上記の調査の他に、こんな調査結果も発表されています:
マイボイスコム、「SNSの利用」に関する調査結果を発表(日経プレスリリース)
SNSの認知度は約5割、利用は約8.4%に止まるとのこと。利用しているサイトはMixiが82.5%でトップ、2位のGREEは13.1%で、Mixiの一人勝ちという状況になりつつあるのでしょうか。
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