最近、訳あって女性誌を研究してます。目を通すたび、その表現の巧みさに驚くことばかり。例えば「安い」を「かわいい値段」と言い換え、「安物」というネガティブな感覚を取り払った言葉にしてみたり、「ニューヨーク流グレー」のように「色」がかもし出すイメージをより強調する形容詞を作ってみたり。新しい日本語が、日々女性誌の中で誕生していると言っても過言ではないかもしれません。
で、これは帰りにコンビニで見つけたHanakoの表紙:
女性誌おなじみのダイエット特集ですが、「春までに10キロやせる」「グラマーになる」ではなく「恋人ができるカラダになる」というこの表現。IT業界で業務設計だ、SLAだなどと客観的な表現に神経を尖らせている人が見たら、卒倒しそうな造語です。
しかしどんな行動にも目的があります。若い女性(男性もですが)のダイエットなら、往々にしてその目的は「モテるため」でしょう。であれば、「春までに10キロやせる≪その結果、男性に対する魅力度が上がって、秋ぐらいまでにはなんとか恋人ができるかもしれない≫ダイエット」と≪ ≫内に様々な想像が入ってしまう可能性のある表現よりも、「春までに恋人ができるカラダを作る」とストレートに言い切ってしまった方が、Hanako1月26日号という雑誌の持つ価値をよりアピールすることができます。
この表現方法、雑誌編集者には当たり前のテクニックなのかもしれませんが、学ぶところが多いなあと感じました。社内ブログも「春までに全社員をベテラン営業マンにするコラボレーション・ツール」なんてキャッチフレーズを作ったら、興味を持ってくれる人が増えるかもしれません。
こんなブログのエントリーを見つけました。
http://love.mania.daa.jp/?eid=134459
記事のリード部ではなくて、広告についてるコピーの話ですが…
それはさておき、たとえばこんな感じでブログのオーサーではなくブログ読者がリエゾンをつくれる機能ってどうでしょうか?ソーシャルタグにちょっと似てなくもないですがブログのエントリーに関連リンクを記録できるような感じで。トラックバックならぬトラックバインド。
読者の存在がサービスに影響するようなしくみがコミュニティにとって必要なのではと考えているんですけど、どうでしょう?
まあ、思いつきなんですけどね(笑)
投稿情報: | 2006/01/13 17:09
↑すみません。署名しないでコメントだしちゃいました。
投稿情報: p-article | 2006/01/13 17:11
他人のブログ記事にヘッドラインを付けて、リスト化してブログ記事にするみたいなイメージですか?レイアウトとか自由にデザインできて、電車の中吊り広告みたいな記事が作れたら面白いかも。読者にとっても、関連する記事がまとまっていて、一目で概要が把握できれば便利でしょうしね。
投稿情報: アキヒト | 2006/01/13 17:58
関連記事を集約するというだけであれば、既存の仕組みでできると思うんですよ。ブログのデータ構造として「エントリ」「トラックバック」「コメント」という要素にさらに「トラックバインド」みたいな感じ?実際には、トラックバックの拡張でいいとおもいますが。
関連記事をまとめるのは、私のような仕事をしているとたいへん重宝ですね。テクノラティさんに期待(笑)
http://www.tagcloud.com/
↑このへんがアキヒトさんの提案に近いかな?
投稿情報: p-article | 2006/01/13 18:52