久しぶりにMicro Persuation経由で知ったサービス。求人情報検索サービスのindeedが、入力されたキーワードに対して、その単語を含む求人情報数の推移をグラフで表示するというサービスを始めました:
The State of the Social Media Job Market (Micro Persuasion)
単純明快なサービスなので、説明不要でしょう。記事ではブログ系のポジションを検索していたので、例えば「AJAX」と入力して検索すると(クリックで拡大):
こんなグラフが表示されます(実際の検索結果へはこちら:indeed on "AJAX")。Web 2.0の流行により、AJAX関連の仕事が去年夏以降に急上昇していることが見てとれますね。
このサービス、ここから個別の求人案件にジャンプできるわけではないので、本当に「探しているポジションの数の傾向」しか分かりません。例えばこれに、給料提示額の平均までグラフ化してくれたらもっと実用的になるのですが。「ABAPプログラマは相変わらず引合いが多いけど、給料提示額は減少傾向だ。いま以上の条件を探すのは難しいかな」とか、「CRMコンサルタントは引合いが急上昇しているけど、給料提示額は微増だ。もっと売り手市場になるまで転職は待った方がいいな」といった判断に使えることになるでしょう。
これを他の分野に応用して、例えばEコマースサイトでの家電製品の動向を掴むサービスなんて可能かもしれませんね。"iPod nano"と入力して検索すると、最初は品薄を反映して数量のグラフが平坦だったのが、次第に上昇してきて、それとともに価格も下落していった・・・なんて傾向が読み取れるグラフが表示されたりして。
これまで多くの分野では、「木(個別のデータ)」がそこにあるのに、「森」は見えないという状態でした。検索エンジンの技術が向上し、一般的なものになれば、様々な分野で「森を見る」という行動が可能になるのかもしれません。
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