「百式」の田口さんがトートバッグを作るプロジェクトを実施されているのをご存知の方も多いでしょう:
■ 1001010.jp Projetct -- 理想のトートバッグを求めて
パソコンが入る理想のトートバックが欲しい・・・と僕が運営している『百式』で独りごちたら、バッグ製作の老舗、松下ラゲッジさんから「一緒に創りましょう!」との嬉しいオファーが。
みなさんのご意見をとりいれつつ、快適なデジタルライフが送れるトートバックを研究しちゃいましょう。
ということで、現時点で(3月27日)既に最終試作品の図面までが完成しています。
話は変わって、先週こんなニュースがありました:
■ インテルとフルラ、500個限定の女性向けPCバッグ(PC Watch)
フルラジャパン株式会社は、インテル株式会社との共同企画による女性向けPCバッグ「Classic(クラシック)」を3月23日より発売する。価格は37,800円。カラーはオフホワイトとブラックの2色が用意され、計500個が全国のフルラショップで限定販売される。
イタリアのブランド「フルラ」とインテルという異色の組み合わせですが、写真を見るといたってファッション性の高いバッグになっています(僕の目から見て、に過ぎませんが)。一方で、
ノートPCだけではなく、ポーチなどの小物も同時に収納できるよう、ゆったりとしたデザインを採用した。また、ノートPC収納部には厚さ5mmのウレタン素材を配し、輸送/運搬時の衝撃からPCを保護するという。
とのことで、機能性も重視されているようです。
この企画、両社のブランド戦略的にどうなの?という側面もありますが(インテルは「インテルのロゴが入っているのは製品の信頼性を約束するもの、ブランドプロミスだ」とのことで、ブランドを消費する覚悟ができているようですが)、「ノートPCがあることを前提に考える」という点で見習うべきものだと思います。
田口さんのトートプロジェクトにせよ、インテル×フルラの女性向けPCバッグにせよ、「PCを持ち運ぶのに適したバッグがない」という点からスタートしています。ノートPCがこれだけ普及しているのですから、それがあることを前提にしたバッグ(トートバッグ、女性用バッグ、ランドセルなど)がもっと存在していても良いはずです。しかし現実には消費者のニーズを満たしたバッグが少ないことが、2つの企画となって現われているのではないでしょうか。
もしかしたら、私たちが生活する環境の中ではまだまだ「PCがあること」を前提に考えられていない部分は多いのかもしれません。バッグにかぎらず、喫茶店や乗り物の席など、他にも改善ができる分野があるように思います。
仰るとおり、ノートPC携帯前提のバッグって、味も素っ気もないものが多いですね。色は黒かダークな色しか無く。
あと、男性が携帯する(であろう)バッグに、無理矢理携帯電話ホルダーがついているのもいかがなものかと。
携帯電話をバッグに入れると、着信が分からない、というデメリットが考慮されていない、という意味なのですが。
こういった、ユーザーがユーザーのためにつくる企画、って良いですよね。
投稿情報: kumaboo | 2006/03/27 11:09
ふと考えると、意外に満たされていないニーズって多いですよね。バッグは「なるほど」と思ったのですが、まだまだ隠されたニーズって多いと思います。「リードユーザーイノベーション」ではないですが、そういう部分はユーザー主導で開発が行われても良いのかもしれませんね。デジタル空間ではユーザー/開発者の境界線があいまいになりつつありますが、現実世界でも同じ方向に向かいつつある前兆、と捉えることもできるのかも。
投稿情報: アキヒト | 2006/03/27 11:22