今日はホワイトデー。お店は混雑するだろうと考えて、昨日の会社帰りにデパ地下に寄ってきたのですが、これが失敗。早い時間だったにもかかわらず、既に大混雑でした:
この写真だとよく分からないかもしれませんが、見渡す限りスーツを着た男性ばかり。女性のお客さんは本当に数える程度でした。普段は女性客ばかりの華やかなデパ地下・スィーツ売場が、紺色の波に襲われる・・・なかなか見ごたえのある風景でした。
で、イベントに乗せられて出費を強いられるばかりでは何なので、ホワイトデーから何か学ぶものはないかなぁと考えてみました。
1. 普段買わないものを買わせる
前述の通り、昨日のデパ地下は普段ならありえない光景でした。僕はスィーツ好きなのでデパ地下はよく行くのですが、お菓子売場にとっては男性はターゲットではないでしょう。そのターゲット外の顧客に来店する動機を与えるのが「ホワイトデー」というわけです。
面白いのは、お菓子選びをしている男性客がそれほどイヤそうな顔をしていないところ。これは想像でしかないのですが、普段は女性ばかりで入りづらいスィーツコーナーに違和感なく入れて、普段することのない「お菓子選び」という体験ができることを楽しんでいるのではないでしょうか。その意味で、「普段買わないものを買うきっかけを与える」というホワイトデーは、お店とお客両方にメリットがある仕掛けになっていると思います。
2. 何を買ってもよくなっている
以前はホワイトデーというと、チョコレートのお返しにキャンディーをあげる日、という位置づけだったように思うのですが。いまではクッキーやケーキなど、何でもいいから甘いものをお返しにあげればOKという雰囲気になっています。バレンタインデーは完全にチョコレート業界が中心に利益を享受する仕組みになっていますが、ホワイトデーはスィーツ業界全体が得をする日にうまく移行しつつあるようです。この柔軟性を活かして、「ホワイトデーにダイヤモンドを贈ろう」などという余計なキャンペーンを打ち出してくる業者が現われるように思います。
3. 買うのは「お返し」である
ホワイトデー最大のポイントは、それが「バレンタインデーのお返し」であるという点です。贈っても贈らなくてもいいバレンタインデーとは違い、基本的にはもらった相手にお返しをしなければなりません。しかもお返しである以上、贈るものはもらったものと同等、もしくはそれ以上の価値のあるものである必要があります。ちなみにあるお店で「ホワイトデーは、もてる男の罰ゲーム」というキャッチコピーを目にしたのですが、「罰ゲーム」という言葉が多くを表していると思います。
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以上がホワイトデーに学ぶ教訓といったところでしょうか。なかなか応用は難しいですが、「通常のターゲットではない層を呼び寄せるきっかけを作る」という点はどこかに流用ができそうな気がします。
ホワイトデーは、忘れておこうと思ったのですが。(笑
バレンタインともども、無くなって欲しい。。。
投稿情報: kumaboo | 2006/03/14 15:18
そうですね、出来ればなくなるときはセットで(笑)
しかしデパ地下にうごめくサラリーマンの群れ(失礼)を目の当たりにすると、その日は遠そうです。
投稿情報: アキヒト | 2006/03/14 15:26