今朝の日経新聞から、ちょっと新しいサービスにつなげられそうなニュース。家電製品に新たな統一基準と格付けが導入されるとのこと:
■ 家電製品 電気代を店頭表示 -- 経産省が基準策定「省エネ度」も格付け(日本経済新聞 2006年4月14日第3面)
経済産業省が今年の秋から導入する基準で、「家電製品の省エネルギー性能を評価する」統一基準とのこと。商品ごとに年間にかかる電気代を示すほか、5段階で「省エネ度」という格付けも行うそうです。第1弾の対象はテレビ、エアコン、冷蔵庫の3品目。
電気代などの情報は経済産業省でデータベース化するそうです。面白いのは、家電販売店はWEB経由でこのDBにアクセスでき、品目名を入力するだけで店頭表示用のラベルを印刷できるという仕組みになっていること。この基準と仕組みが正しく運用されれば、どのお店でも同じ基準&ラベルで電気代が確認できることになりますから、消費者にとってはより家電選びがし易くなりそうです。事実、これまで一部自治体で同様の表示制度を設けていたそうですが、基準がバラバラで必ずしも比較の際に役立ってこなかったとのこと。
その他、細かい部分について記しておくと、
- 電気代は経済産業省の統一基準で計算する。例えばエアコンは冷暖房を1日18時間、年間で9.1ヶ月使用する場合を基準とする。
- 省エネ度の格付けは星印5つで評価する。消費電力などをもとに既存製品の上位2割が星5つ、下位2割が星1つになるようにする。
- 来春に照明器具を対象に追加する
とのことです。
WEB経由で店頭表示用のラベルが印刷できる、のであれば、消費電力DBから生データを取得できるようになるということですよね(技術は詳しくないので、誤りであればごめんなさい)。であれば、商品比較WEBサイトで同じデータを取得して、消費電力&電気料金を条件に商品を検索・ソートすることができるようになると思います。「購入時の価格+3年間使い続けた場合の電気料金」の合計を自動的に算出して、一覧表示してくれるようなサイトができたら、「エアコンAは価格は安いけれど、3年間使ったとしたらエアコンBの方がトータルで安上がりだ」といった比較も簡単にできるようになって、便利だと思うのですが。
また現在は3品目なので無理ですが、家にある家電製品の主要なものを登録しておくと、1ヶ月間の想定消費電力を算出してくれるようなサイトができたりして。エコな人々のコミュニティが「消費電力の少なさ競争」を始めるかもしれません。また他人が登録しているデータを分析して、「ウチと同じ4人家族が使っている冷蔵庫の平均消費電力は、ウチの冷蔵庫の消費電力をずっと下回っている」みたいな省エネのアイデア(「それじゃあ冷蔵庫を買い換えよう」)を得ることができるサイトなんてのも考えられるかも。
いずれにせよ、何らかの形で経済産業省のDBを活用するWEBサイトが出てきそうです。どんな形のサービスになるか、楽しみにしていたいと思います。
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