YouTubeを代表とした、ビデオアップロードサービスに注目が集まっています。最近は単に動画ファイルをアップロード・共有するだけでなく、リミックスなどの機能が充実したサイトが登場しているようです:
Video Editing, Publishing And Remixing Online Is Here (Robin Good)
Online Video Sites: Breeding Like Rabbits (TechCrunch)
様々なサイトが紹介されていて、とても全部フォローできないのですが(ビデオだけにブロードバンド環境も必要ですので)、どうやら「編集機能」が次のキーワードとなりそうですね。
例えばTechCrunchの記事で紹介されているJumpcutというサービスでは様々な特殊効果を入れたり、「トランジッション」(映像を切り替える時の「つなぎ」効果)を入れたりといったことができるようです。以下のサンプルを見てみると、実際にどんなことが可能なのかよく分かります:
White Wedding by weibel
さらにJumpcutでは、他人がアップしたファイルを自由につなげて、リミックスした映像を作ること(題して"Video Mashup")も可能とのこと(ただし投稿者がコピー不可にしている場合を除く)。TechCrunchはこの機能が「結婚式やコンサートなど、多くの人々がビデオ撮影するようなイベントで、様々なファイルを共有して1つの映像を作り上げることに効果を発揮するだろう」と指摘していますが、確かに様々な応用が考えられそうです。
例えば僕にはまったく関係の無い話ですが、今年のゴールデンウィーク中の旅行者は過去最高の56万人以上となる見込みとのこと。旅行中にビデオ撮影する人も多いでしょうから、彼らが撮影した映像をJumpcutなどの編集機能付きサービスにアップロードすれば、アップロードされたファイルをmashupして「バリ島ガイド」「ニューヨークガイド」なんて映像を作ることができそうです。またあまり良い例ではありませんが、犯罪や自然災害が発生した時、偶然居合わせた人々が投稿した動画を編集して、即座にニュース映像としてまとめるなんてことも可能でしょう。
これまで動画は、テキストや画像以上に共有や編集が難しいデータでした。それがWEBサービスを通じて簡単にできるようになることで、新しい可能性が生まれてきそうです。日本ではゴールデンウィークが終わるぐらいの時期から、類似サービスの人気が一気に上昇するのではないかと思うのですが、どうでしょうか?
<追記1>
「アップしたファイルの著作権はどこにあるのか?」「Mashupした映像の著作権は誰にあるのか?」という難しい問題については、触れるのが恐いので避けました。
<追記2>
全然関係ない追記ですが、Jumpcutでネコ好きにはたまらない映像があったのでリンク:
正確には静止画を繋げただけのものですが・・・
コメント