今朝の日経MJに、ある呉服売場で面白い工夫がされていることが報じられていました:
■ マーケット仕掛人 -- <呉服売り場、大胆に改装>訪問着使う生活様式浸透(日経流通新聞 2006年6月30日 第1面)
高島屋東京店の呉服売り場が4月に改装され、高級ブティックのような雰囲気となったとのこと。それに加え、試着室が広くなり、試着イメージをその場でデジタルカメラで撮影・インターネットで送信できる仕組みを整えたそうです。後で自室のパソコンで見比べたり、故郷にいる家族に見てもらいたいというニーズに応えるためなのだとか。
デジカメで写真を撮り、メールで送ったり Flickr などの共有サイトにアップして他人と共有することは普通に行われるようになりました。しかし便利になったとはいえ、デジカメを用意し、持ち歩き、撮影し、PCに画像を転送し、メール/アップロードするのはユーザーの手間で行われます。今回の高島屋の工夫のように、その負担を軽くするようなサービスがあったら便利に違いありません。
例えばファミレスなどで子供の誕生日パーティーを開催してくれるサービスがよくありますが、そこで1000万画素のデジカメが用意されていて、撮影した写真を指定したメールアドレスに送信してくれる(あるいはどこかのサイトにアップしておいてくれる)ようになっていたら便利でしょう。またはワンタイムパスワードのようなものを発行できる写真共有サイトがあれば、それをお店のスタッフに渡して、自分のアカウントに画像をアップしておいてもらっても良いかもしれません。また海や川、湖など水辺の観光地で、防水仕様のデジカメを貸し出し、返却した後は同様にメール/アップロードしてくれるサービスなんてどうでしょうか。
以前どこかの記事で、「使い捨てカメラだけはデジタル化されず残り続けるだろう」という予想を読んだのですが、要はカメラではなく写真を手に入れることがユーザーの目的なのですから、このように「デジタルカメラを貸して撮影した画像は転送してあげる」サービスが使い捨てカメラの代替になるかもしれませんね。他にも「リアル→ネット上でのシェア」までの手間を省くサービスを考えてみても面白いのではないでしょうか。
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