今日も週末なので軽いネタを(と言うより、ブラジル - フランス戦が始まるまでの時間を有効活用)。
COCOS によく行かれる方には「何をいまさら」的なネタなのですが、近ごろ自宅近くの COCOS が改装され、ドリンクバーがこんな風になりました:
他にも冷たいドリンクやコーヒー類のコーナーがあるのですが、面白いのが写真のお茶コーナー。普通のファミレスだとティーバッグが置いてありますが、COCOS では茶葉を直接量って入れる(茶漉し付きのガラス製ポットが用意されている)ようになっています。用意されているのは全16種類の茶葉。うち1種類は季節ごとに入れ替わるようになっていて、いまは「梅しそティー」が楽しめます。
このシステム、逆にかったるいだろと思われるかもしれませんが、僕は 2.0 的だと思います。その理由は、茶葉1種類を使ってお茶を入れるだけでなく、複数の茶葉を選んで自分好みにカスタマイズできる点。茶葉にはそれぞれ「リラックスしたい時」「ストレスがたまった時」「美容に」などの機能が明記されていて、「これからサッカー観戦だから『あたまスッキリ』+最近太り気味だから『コレステロール防止』をミックス」みたいな配合を楽しむことができます。
このドリンクバーを利用して感じている教訓:
(1) カスタマイズは面白い
「茶葉をブレンドできる」というだけで、飲み物を選ぶ体験がさらに面白いものになっています。時にはもう喉が渇いていないのに「アレとアレを組み合わせたらどんな味になるだろう?」みたいな楽しみのためだけにお茶をもらいに行くことも。カスタマイズは「自分に合わせたモノを作る」という合理的な価値のためだけでなく、「楽しい」という価値をもたらすものであることを実感。
(2) カスタマイズしやすい・カスタマイズしたくなる工夫が必要
仮に茶葉の説明書きが「スリランカ産の○○」とか「ビタミンが豊富」だけだったとすると、カスタマイズしようとするモチベーションは減ってしまうのではないでしょうか。最悪、茶葉の名前だけだったなら、誰も「ローズヒップにどくだみ茶を足してみよう」などという恐ろしい試みをトライしてみないでしょう。COCOS の場合のように、「このパラメータは完成物にこんな特徴を与える」ということを明確に・分かりやすく表す必要があると思います。
(3) 失敗を防ぐ、あるいは失敗がリカバリできるような仕組みを
たとえカスタマイズ自体が楽しめたとしても、完成物が失敗作となる可能性は十分にあります。「りんごどくだみ茶」と「南国マンゴートロピカルティー」をわくわくしながらチョイスしてブレンドしたのに、出来上がったものが最悪な味になったように(一口飲んで別の意味で目が覚めました)。そんな失敗を事前に防いだり、リカバリが簡単に行えるような仕組みを用意しておくことが必要でしょう。例えば既にその茶葉で入れたお茶が入った小さなポットを用意しておいて、試したい組み合わせをちょっとだけ作ることができるようにしておいたり、最悪なものができてしまった場合は破棄できるようなゴミ箱を用意しておくなど(食べ物を粗末にするのは気が引けますが)。
というわけで、今夜も幾多の失敗がありつつ、ドリンクバー 2.0 でのカスタマイズを楽しんできました。さて、腹の足しも十分だし、1998年W杯決勝戦の再現を楽しみますか。
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