今日も Digg 経由で知ったネタ。いくつかのブログでも取り上げられていたので、ご存知の方も多いかも:
「名前の航海者(Name Voyager)」という名前の通り、(アメリカ合衆国における)名前の傾向を探ることができるサイト。アメリカの社会保障庁(Social Security Administration, SSA)に申告された新生児の名前情報を集計し、グラフ化して表示してくれます(実に1880年から最近まで、120年以上のデータを集計!)。百聞は一見にしかず、なので説明するよりも見てもらった方が早いでしょう:
上の図はアクセスしたばかりのところ。グラフの横軸が時間で、縦軸がその名前を持つ赤ちゃんの数(100万人単位)になっています。ゴチャゴチャしていますが、青く表示されているのが男性の名前、赤く表示されているのが女性の名前になります。
グラフにカーソルを合わせると、指されている部分にある名前が拡大表示されます。そうやってクリックして名前を探しても良いのですが、もちろん手間がかかるので、左上に検索機能が用意されています:
これは"PAUL"と入力したところ(なぜポールなのかは置いといて)。一文字入力するごとに候補となる名前が絞られて、グラフが見やすくなっていきます。この例だと表示されているのは"Paul"、"Pauline"、"Paula"、"Paulette"の4つですね。上にある条件設定で、「男性名だけ」「女性名だけ」のような絞込みも可能です。
このように「こんな名前どうかな」という候補を入力し、スタンダードな名前が良い人は増加傾向にある名前を、聞いたこともないような名前(僕のように)を付けたい人は減少傾向にある名前や、ごく少数の登録しかない名前を探していけば良いわけです。
また特に赤ちゃんを産む予定のない人にも、名前の流行り廃りを眺めているだけでも面白そうです。そういえば最近読んだ『ヤバい経済学』の中で、「ブリトニー・スピアーズ」の「ブリトニー(Britney)」という名前が流行ったのは、彼女がヒットしたことが原因ではなく、彼女は「結果」に過ぎない(つまり最初から流行があって、その名前を付けられた女の子がたまたまヒットしただけ)と解説されていましたが、そんな分析も簡単に行えます。ちなみに"BRIT"で検索した結果が以下の図。確かに「ブリトニー」に近い発音の名前は、1970年代半ば辺りから急上昇しています:
別にアメリカ人女性との間に子供をもうける予定は全く無いのですが、意味無く触っているだけで面白いサイトです。こういった統計情報をグラフ化してくれる(しかもJavaでサクサク動いてくれる)というサービスは、何の役に立つわけでなくても面白いですよね。ぜひ日本人版も作って欲しいものです。
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