「シロクマ日報」でも使ったネタで恐縮なのですが、ヴァージン・アトランティック航空がちょっと面白いサービスを始めるそうです:
■ 「機内でネット」は時期尚早?(シロクマ日報)
昨日の日経産業新聞で報じられていたニュースなのですが、ヴァージンが「機内から地上のオペレータに質問ができる」というサービスを始めるとのこと。ヘッドセットの端末から質問を入力すると、地上(ホームショアリングで調達された人員なので、各自の自宅)で待機しているオペレータが数分で回答を返信してくれるそうです。言ってみれば、「機内限定リアルタイム人力検索はてな」のようなもの?
このサービス、様々な側面で考えることができると思うのですが、「空の上でどこかに向かっている」という特殊なシチュエーションに対するサービス、という点でも面白いと思います。日経産業の記事では「ニューヨークのお薦めバーは?」という質問が例として登場しているのですが、これなどはニューヨークに向かう便の中ではまさしく価値のある情報でしょう。仮に「飛行機の目的地近辺に住んでいる人が答えてくれる」という条件も付けられるのだとしたら、さらに「最近の流行は?」「○○って週末混雑してる?」などといった貴重なクチコミ情報が得れるサービス、として人気がでるのではないでしょうか。
逆に海外から日本へと向かう帰りの便なら、「あのドラマってどうなった?」「ジュビロ対フロンターレの結果は?凄かった?」のような雑談にも使えるでしょう。ちょっと話はずれてしまいますが、「日本食たべたいでしょ?私、成田の○○って和食屋の店員なんですけど、○時から2名様で予約しときますよ」なんてプロモーションにも使えたりして。
しかし考えてみると、「目的地が分かっている」「ある程度の属性(男性/女性、年齢層も?)が分かっている」「ヒマをもてあましている」という点で、機上の人々は非常にサービスが提供しやすい相手なわけで。今でも機内誌やワゴン車を使って様々な売込みがされていますが、機内からネット接続可能な環境を利用すれば、さらに高度なアプローチが可能になるのではないでしょうか。
と、最近遅くなってタクシーを利用することが多いのですが、これも「目的地が分かっている(運転手に行き先を告げている)」「ある程度の属性(仕事に疲れた中年サラリーマン)が分かっている」という点でサービスが提供しやすい環境なわけで。現在は訳の分からないビラや、他愛の無いニュースが流れるだけの電光掲示板が設置されているに過ぎませんが、ここにも改善の可能性があるでしょう。そう考えると、ビジネスにつながりそうな「特殊なシチュエーションに押し込められている人」という状況は、まだまだ他に考えられそうですね。
と、今日も疲れた頭でボーッと考えてみたり・・・さーって、そろそろ帰ろうっと。
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