New York Times が専用の記事ビューアー"Times Reader"をリリースしました(ちなみにベータ版です):
■ New York Times Reader Launches (Read/Write Web)
「ダウンロードしたい!」のお願い申請をしていたら、今朝ほど返信が来たので、早速インストール。インストールには.NET 3.0 が必要で、なければ Times Reader のインストール中に一緒にダウンロード&インストールしてくれます。なのでやたら時間がかかったのですが、とりあえず問題なく完了しました。で、これが立ち上げたところのスクリーンショット:
おぉ、なんか意味なくカッコいいです。日付が日本語で表示されてるし。右上にプログレスバーみたいなものが表示されてて、ダウンロード中になっていますが、「最初に記事をダウンロードするから、オフラインにしてもいつでも読めるよ!」みたいな説明があったので、恐らく記事データを読み込んでいるのでしょう(ちなみにダウンロードが完了すると、"Last Update"という文字と共に最終更新日時が表示されます)。
個別の記事を選んでみましょう。トップ画面の左上にあった"Tobacco Makers ..."という記事をクリックしたのが下のスクリーンショット:
3カラムの表記が本当の英字新聞のようで、読みやすいです。ちなみに文字のサイズは、左下のメニューで簡単に変えられます。また右下にあるメニューで、記事のスクロール、次の記事へのジャンプができるようになっています。画面上部にあるメニューバーからは、各セクション(ビジネス/スポーツ/技術など)にジャンプできるようになっていますね。
面白いのは、このメモ機能。記事の一部を選択して、このようなメモを付与することができます。メモはキーボードからのテキスト入力に加え、上のスクリーンショットのように、フリーハンドでの入力もできます。「あんま意味ない・・・」とか言わないように。ちなみに当然ですが、このメモ画面の表示/非表示は簡単に行えます。
そして一番面白かったのが、このサーチ機能。普通に「キーワードを入れる->ヒットした記事がリスト表示される」という機能の他に、記事のトピックスを視覚的に辿っていく機能が用意されています。
例えば以下のスクリーンショットは、"blog"というキーワードを実行した画面。このキーワードがトピックになっている記事として、"Cardinal Takes Web Surfers Along on His Trip to Rome"という記事が表示されています:
トピックは丸、記事はボックスで表示されます。ここでボックス内の「記事を読む」ボタンを押せば、当該記事を読むことができるのですが、「記事のトピックスを見る」ボタンを押すと、こんな風に記事が持つトピックが表示されます:
ここで例えば"Computers and the Internet"というトピックを選択すると、当該トピックを持つ記事が表示されます:
で、どんどん気になる記事を辿っていけるという仕組み。決して新しいものではありませんが、ポコポコとトピック/記事が表示されていく様を眺めるのが面白くて、ついついクリックしてしまいます。ちなみに「記事を読む」ボタンを押しても、ボタン1つで直前の状態に戻ることができるので、「ブログ->ネット->マーケ->(記事を読む)->もう一度最初から・・・」などということにはなりません。
New York Times は最初から既存部門/ネット部門を分けて、ネットはネットで成功する道を模索していたそうですが、そのノウハウが"Times Reader"として結集されたと言ったら大げさできるでしょうか。しかし新聞を紙面で読むときの感覚と、デジタルの使い勝手がちょうど良い感じに融合されている感じがして、好感が持てるアプリケーションだと思います。
最後にもう1つだけ、こんな風に、その日の記事全体を表示する機能もあります:
1つ1つの■が記事を示していて、カーソルを合わせると記事タイトルがバルーンで表示されます。さらに既読記事は薄い色で表示されるので、何を読んだか/読んでないかが一目で分かるようになっていて便利です。
こんな風に、何かを大きく変えるアプリケーションではありませんが、とにかくユーザーの使い勝手を考えているという印象を受けるツールです。よければぜひお試しを。
疑問に思ったのですが、広告に関しては、新聞で掲載している広告と同じものがオンライン新聞でも見れるんでしょうか・・・?
投稿情報: | 2007/04/08 01:38