仕事帰り、ちょっと飲んでから帰ろうと思ったあなた。行きつけのバーに行くと、なにやら大きな液晶モニタが設置されているではありませんか。これは何だろうと思っていると、そこに映し出されていたのは「2ちゃんねる」。ふと見ると、近くに座っている男がラップトップPCを使い、モニタ上の2ちゃんねるに書き込みを行っている・・・
などという突拍子もないサービスを、実際に行っている会社があるのだとか:
■ Text it loud & local (Springwise)
カフェやバー、クラブなどに大型の液晶モニタを設置、そこに誰でも参加できるBBSサービスを表示して、人々の会話を促そうという仕掛け "Wiffiti" について。映し出されるBBSはもちろん「2ちゃんねる」ではなく、Wiffiti が構築した独自のサービスなのですが、携帯電話のSMSを通じてメッセージが投稿できるというもの。ユーザーは Wiffiti のモニタが設置された場所に集い、携帯電話から様々なメッセージを送るというわけです。
Wiffiti は液晶モニタが設置されている場所に出向くことを推奨しているのですが、WEBからも各所に設置されたモニタ画面を閲覧することが可能です。例えば以下は、ボストンにある"T's Pub"のもの:
一番下に表示されている"txt T7 + a message ..."という部分は、この画面にメッセージを送る方法。携帯電話を通じて送れるので、当然 T's Pub に出向く必要はなく、家にいても「会話」に参加することができます。しかしやはり現場にいた方が楽しめるのでしょうね。
ちなみにメッセージの大小は、閲覧者からの投票で決められています。こちらもSMSで、表示を拡大/縮小したいメッセージを指定して送信すればOK。つまらないものは消えていき、ウケるメッセージだけが人々の目に触れるという仕組み。
この記事を読んで、以前出席したパネルディスカッションで「パネラーに対する質問をWEB経由で受け付け、それがパネラーの背後にあるスクリーンに表示される」という仕組みがあったことを思い出しました。普通は一人で見るBBSを、聴講者全員で見つめるというのはなかなか不思議な感覚だったのですが、本来は聞くことのできない「聴講者一人ひとりのつぶやき」と「それに対する反応」を共有するというのは面白い経験でした。Wiffiti が提供する「たまたまバーに居合わせた誰かが『声を上げる』、そして世界のどこかにいる誰かがそれに反応する」という経験も、新鮮で面白いものではないかなと想像します。
大型のスクリーンというと、野球場やサッカー場が頭に浮かびますよね。将来のスポーツは携帯電話片手に観戦し、賞賛やブーイングのメッセージをスクリーンに送信、それに対する反応が続けてスクリーンに表示される・・・なんていう仕組みになったら面白いかも(「もっと上がれ!」とか「前進守備!」みたいな選手に対する指示ばかりになりそうな気もするけど・・・)。
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