昨日に引き続き広告ネタ。環境問題や性感染症問題など、目に見えない・身近に感じられないものを問題として感じてもらうのは大変です。そこでこんな「見える化」を行っているキャンペーンは参考になるのではないでしょうか:
■ BUND (ADHUNT)
まずは排気ガスによる環境汚染問題。路中されているクルマにこっそり近付き、排気口にゴム風船を取り付けるというゲリラキャンペーンです。風船は地球をかたどっていて、エンジンがかかると排気ガスにより膨張→最後には風船(地球)が破裂する、という仕組み(以下の画像は ADHUNT の記事のスクリーンショット):
破裂した風船がゴミになるんじゃないの?という指摘はさておき、排ガス→地球の破壊、という関係性がハッキリと認識されるようになっているわけです(それが科学的に根拠のある理論であるかどうかは別として)。
■ HIV Stickers (ADHUNT)
同じく ADHUNT から。こちらはもっと賛否両論あるかも。エイズウィルスの危険性を認識してもらうために、こんなシールをこっそり街行く人に貼ってしまう、というもの(同じく ADHUNT の記事からのスクリーンショット):
Redess Jovenes というペルーの団体が行ったキャンペーンのようですが、スペイン語の記事しかなく詳細不明でした(スペイン語OKな方はこちらの記事をどうぞ)。しかし狙いは一目瞭然ですね。「知らず知らずのうちに、HIVウィルスに感染しているかもしれませんよ(あなたが知らないうちに貼られたのはシールだけど)」というわけで、このシールを貼られた人にも、それを見た人にも効果のあるメッセージでしょう。
いずれもゲリラマーケティングということで、道義的にどうなの?っていう面もあると思いますが、見えないものを模式化してしまうという点は参考になると思います。社内で「あなたのPC、知らないうちにウィルスやボットに感染してますよ」というシールを作って、こっそり上司のスーツに貼り付ける……なんて社内セキュリティ強化キャンペーンに使えるかも(もしくは流行りの個人情報保護・コンプライアンス強化のキャンペーンに絡めるとか)。ゲリラだけに、その後人間関係が悪化してしまう可能性はありますが。
最近のコメント