地図データを使ったWEBサービスというのはもうお馴染みですが、こんな使い方もアリだなぁというニュース。街中の環境美化を進めるために、Google Maps や Virtual Earth などを利用した取り組みがあるそうです:
■ A Google Maps to Clean City Surroundings Together (Cocolico)
最初に紹介されているのは、イギリス・ロンドンの区の1つ、Lewisham という自治体の話。街の中で汚い場所を撮影・送信してもらい、その画像を Google Maps 上に掲載するというプロジェクトを2年前から行っているとのこと。企画は好評で、多くの市民がカメラ付き携帯電話やデジカメ+Eメールを使って画像を送ってきてくれているのだとか。
で、こちらがそのプロジェクト"Love Lewisham"のページ:
アクセスすると、市民から寄せられた写真が一覧表示されます。個々の写真にある"map"というメニューをクリックすると、撮影された場所の衛星画像が表示されるという仕組み(衛星画像の片隅に"Microsoft"と表示されているので、Virtual Earth を活用している模様)。また面白いのは、個々の写真をクリックすると、当局で対応済み(もしくは対応予定)のものに関してはその旨のコメントが表示されるところ。下のスクリーンショットのように、"Before(清掃前)""After(清掃後)"両方の写真が見れるものもあります:
次に紹介されているのは、オランダ・アムステルダムの Geuzenveld 地区の事例。こちらは Google Maps を使用していますね(さらに Google Earth にも対応!):
■ Meldingen Openbare Ruimten voor stadsdeel Geuzenveld
こちらは写真を送るのではなく、市民が自由に「ここを掃除して!」というマークを付けられるようになっているとのこと。残念ながら全てオランダ語なので、ログインが必要なのか(当然必要でしょうが)/どのように操作するか/当局からの反応はあるのか、などの点は確認できませんでした。しかし見る限り、市役所の中にあるご意見箱/掲示板のデジタル進化版、といった感じですね。
そういえば、ハリケーン・カトリーナの被害の際にも Google Maps が活躍しましたし、今後も公共利用が進んでいくのではないでしょうか。企業内でのWEB2.0技術利用について感心が集まっていますが、公共サービスでの利用についてももっと注目しておくべきかもしれません。
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