Techmeme を見ていたら、トップ記事に対して関連記事が7つも並んでいました。なんか MySpace で騒ぎが起きているようです。ちょうど日本版 TechCrunch に記事が出ていたので、まずはこちらをご参照下さい:
■ Photobucket動画、MySpaceから遮断される (TechCrunch Japanese)
詳しく調べてないので間違ってるかもですが、写真&動画をホスティング&共有できる YouTube 的なサイト"Photobucket"があり(TechCrunch での関連記事)、MySpace でもユーザーがプロフィールページに写真&動画を貼り付けるツールとして使っていたと。ところが突然 MySpace がそれをブロックし、Photobucket 上の動画に(MySpace のページ上から)アクセスできなくなるという状態になった、という状況のようです(ただし写真はOK)。
TechCrunch では MySpace 側の動機として、Photobucket が過度に成長するのを阻害したいからではないかと推測していますが、「Photobucket の動画に広告が表示されるようになったからだ」と説明している記事もあります(確かにその方が動画だけが禁止された理由になるかも)。いずれにしても MySpace は自サイト内で Photobucket のサービスを使えないようにしたわけですが、当の Photobucket は公式ブログでこんなメッセージを出しています:
■ Breaking news: Posting from Photobucket to MySpace (Blog.Photobucket.com)
We believe that by limiting your ability to personalize your pages with content from any source, MySpace is contradicting the very belief of personal and social media. MySpace became successful because of the creativity of you, its users, and because it offered a forum for self-expression. By severely restricting this freedom, MySpace is showing that it considers you as a commodity which it can treat as it sees fit.
(ユーザーが自分のページを様々なツールを使ってカスタマイズすることを制限するなんて、MySpace はパーソナルメディア・ソーシャルメディアとしての信念に矛盾している。MySpace はあなた方ユーザーのクリエイティビティと、自己表現の場を提供することによって成功してきたはずだ。自由を制限するということは、MySpace はあなた方をモノとしか扱っていないということだ。)
とまあ凄い剣幕で、さらには「MySpace にメールを送りつけよう!」みたいな呼びかけまで行っています。
しかしこれまでの常識で考えれば、他社のサイトは他社のテリトリーであるはずです。例えばイトーヨーカドーの中でイオンのPB商品を売り始めたお客がいたら、当然ヨーカドーはそのお客を排除するでしょうし、それに対してイオンが「お客の自由を阻害している!」などと非難することはあり得ないでしょう。Photobucket 側も本心では分かった上で、戦術として「ユーザーに自由を!」と言っているだけかもしれませんが、それでも主張の中で「ウェブの進化の流れに於いての後退である(上記のTechCrunch Japanese の記事より)」と言い切れてしまうのは、WEB2.0時代の思想の変化というものを感じずにはいられません。
ふと思ったのですが、Photobucket の人々が mixi を見たら何て言い出すんでしょうね。「写真を自由にアップロード・自由にレイアウトできるのはユーザーの権利だ!ウチのツールを使用可能にしろ!」などと叫んでみて欲しい。
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