先日のエントリでも書きましたが、「2011年までにインターネットユーザーの80%がアバターを所有する」とガートナーは予測しているそうです。ますますアバターというものが身近な存在になるわけですが、実際のところ、どんな人がどんなアバターを使っているんだろう……という確かめられそうでなかなか確かめられないテーマを扱った本が出版されたとのこと:
■ How we see ourselves, and how we make others see us (All This ChittahChattah)
"Alter Ego: Avatars and Their Creators"(もう1つの人格:アバターとその創造者たち)というタイトルの本がそれ。アメリカ、ヨーロッパ、中国、そして日本のゲーマーを取材して、本人の姿とアバターの姿を並べて見せるという趣旨だそうで。上記の記事ではなんともインパクトのある画像がサンプルとして掲載されていますが、New York Times の記事では16枚のプレビューを見ることができます:
■ "Alter Ego" Sample (New York Times Magazine)
ただ同じような興味を持っている人は以前からいたようで(当然ですね)、BBCのサイトにもアバターとそのユーザーを対比させた記事が掲載されています。こっちは写真と名前だけじゃなくて、もう少し詳しい情報付き:
■ In pictures: Online gamers unmasked (BBC News)
これらの写真を見ていると、まったく別の人格に変わる人々がいる一方で、比較的同じイメージを保とうとしている人々(ちょっと痩せていたり、ちょっと美形になっている程度 -- それでも大きな変更ですが)がいて面白いですね。ただこうした写真を何枚も眺めていれば、そのうち「こんなアバターを作るユーザーは現実にはこんな人」という傾向が見えてくるかもしれません。以前も書いたように思いますが、そのうち「どんなアバターを作るか」で精神分析を行う心理学者や医師が出てきそうな気がします。Second Life の中にもアバターの姿のまま(医師・患者両方とも)でカウンセリングを行うセラピストなんかが登場したりして(もう現れているのかも?)。
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