CD/DVDの宅配レンタルというモデルが登場していることは、既にご存知の通り。海外では Netflix、日本ではツタヤ ディスカスが有名ですよね。で、この「宅配レンタル」の書籍版が登場したそうです:
■ Rent Books Netflix-Style with BookSwim (Lifehacker)
紹介されているのは"BookSwim"というサービス。下の図(こちらのページから抜粋)で解説されている通り、希望する本のリストをオンラインで作成すると、それに従って本が送られてくるというもの。送られた本は希望する期間手元に置くことができ(延滞金はナシ)、郵送で返却すれば、次の本が送られてくる……というわけですね。ちなみに料金は基本コース(手元にキープできるのは3冊まで)で1ヶ月$19.99、11冊を確保できるプレミアムコース1ヶ月$35.99となっています(送料・返送料は無料)。
この BookSwim、現在の蔵書は15万タイトルということですから、ちょっと物足りないかも。オアゾにある丸善(丸の内本店)の洋書在庫数が約20万冊(ちなみに和書は約100万冊)だそうなので、ほぼ同じぐらい。そう考えると、実際使ってみなければ分かりませんが、欲しいタイトルが見つからない可能性も高いのかなぁと思います。
しかし延滞金ナシで本が読み放題、というのは確かに魅力的なサービスかも。1ヶ月$20で3冊という価格設定ですが、単純計算すると日本円で約760円ぐらいの本(新書?)を、10日に1冊のペースで読めば元が取れるわけですよね(もちろん返却しなければいけませんから、ふと思い出して「あの本をいますぐ参照したい!」といいうことはできませんが)。個人的には、毎月1万円で5冊ぐらい(雑誌や仕事で必要な本を除く)という感覚で本を買っていますから、プレミアムサービスでも十分元が取れます。「飽きっぽい子供に読んであげる絵本が欲しい」というニーズや、漫画が好きな人の「あの漫画を全巻制覇したい!」なんてニーズにも答えられるかもしれませんね。
と思ったら、既に日本では「宅配型コミックレンタルサービス」なるものがあるそうで。しかもこちらの在庫は(コミック特化で)18万冊!やっぱり目をつけるのが早い人はいるのですね:
■ 宅配型コミックレンタルサービス「コミかる」、18万冊・5000シリーズで開始 (CNET Japan)
さらに追記。書籍でも宅配レンタルが始まった背景には、法改正があるそうです:
■ 第25回:本を貸す (内沼晋太郎「ぼくたちが本と出会うときのこと」)
しかし今になって、貸本2.0ともいうべき流れが静かに起こっている。法律が整備され2007年2月から書籍についてもレンタル使用料をサービス提供者から徴収し、著作権者へ還付する制度が始まったのである。そしてこの4月にさっそく参入したのがブックオフ傘下の株式会社ブックチャンスが運営する「コミかる」(※1)。宅配レンタルDVD同様のシステムで、月会費980円、一冊126円で15~20冊ずつレンタルできる仕組みだ。
なるほど。勉強不足でした。この分野へのツタヤの参入も見込まれているとのこと、以外に早く「書籍の宅配レンタル」が一般的になるのかもしれません。
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