「第3者の視点」でモチベーションUP

もう1つ心理ネタ。モチベーションを上げる方法については様々なライフハックが出ていますが、こちらも参考になるかもしれません：

■ Looking Into The Future: Can Your Perspective Influence Your Motivation? (ScienceDaily)

モチベーションを上げるために「成功する瞬間を想像しろ」とよく言われるけど、どんな視点から想像すれば効果的か？という研究について。一人称（自分自身を、自分自身の目で見る）がいいのか、三人称（自分自身を、第3者の目で見る）がいいのかが考察されています。ちなみに詳細については、Personality and Social Psychology Bulletin の2007年10月号に掲載されている"Seeing Future Success: Does Imagery Perspective Influence Achievement Motivation?"で解説されているとのこと。

結論から言うと、効果的なのは三人称、つまり「第3者の視点で自分が成功している姿を想像する」という方だそうです。なぜかというと、第3者の視点を持ち出すことにより、自分が取り組んでいるタスクにより大きな意味を見出せるのだとか。「成功」だけだと個人的な価値になってしまうのが、「他人から見た成功」であればさらに「皆のためにも頑張らねば」という心境が生まれるのでしょうね。

さらに記事では、関連記事としてこんな研究結果も紹介されています：

■ Third-person Perspective Is Helpful In Meeting Goals (ScienceDaily)

「ダイエットする」「プレゼンであがらないようにする」などの目標を達成するためには、自分自身を第3者の目で見てみることが効果的、という記事。確かにプレゼンなどのとき、観客の側で見ていると「小さい会場だしあがらないな」と思っていたら、いざ舞台に立ったら想像以上に広く感じた……ということがあります。そんな時、自分の目ではなく「会場にいる誰かの目」でプレゼンしてる自分自身を見てみると、「たいしたことないじゃないか」と感じられるのでしょうね。また第3者の目なら、普通なら目をそらしてしまうような状況（ダイエットしたいのに、ついつい甘いものに手を伸ばしてしまう自分）を直視し、自身の状態を正しく把握することができるでしょう。

ということで、何かやらなければいけないタスクがあるときは、「第3者の目」を持ち出してみること。覚えておくと、何かに役立つかもしれませんね。