もう1つ ScienceDaily からですが、これもスゴイ発想かも。Flickr などの画像共有サイトにアップされた画像から、被写体を3Dで再現してしまおうという試みだそうです:
■ Online Vacation Photos Create 3-D Models Of World Landmarks (ScienceDaily)
University of Washington の研究チームが開発したシステム"Photo Tourism"について。実は2006年から発表が行われているので、ご存知の方も多いかもしれません。画像共有サイトから無数の写真をダウンロードし、有名なモニュメント(パリのノートルダム寺院や、ニューヨークの自由の女神像など)の3D画像を作るというものです。
基となる画像は特別なものである必要はなく、人々が観光中に普通に撮った写真でもOKというのがこの技術のポイント。それで Flickr などにアップされた画像が活用できる、というわけですね。人々の知識を集約するのが「集合知」という名前なら、こちらは「集合図」とか「集合像」とかいう名前が付けられるでしょうか……どっちもイマイチですね。
ちなみに研究チームでは、今後の目標として「地表のあらゆる形状を再構築できるようにする」という壮大な計画を抱いているそうです。うーん、そんなことになったらスゴイかも。しかし最近は画像をアップするだけでなく、それにジオタグを付けることが普通になりつつありますから、データソースとして画像共有サイトを使うことがますます容易になっていくのでしょう。
この技術は、「集合知」的に達成できるモノが画像や空間まで含まれるようになるということですから、今後様々な応用が考えられるかもしれません。個人的には、例えば事件・事故の直後に目撃者からアップされた画像を集めて、現場を3Dで再現するとかいう使い方もできるのではと思います。逆に1枚の画像から、その場所がどこか、どの角度から撮影されたのかを特定できるようになったりして。また個人が使えるようなアプリケーションとして公開されて、好きな景色が自由に3D化できる、なんてことになったら楽しいですね。
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