なんか昨日から同じネタが続いていますが、Google Earth が環境問題に取り組み始めたというニュース。先々週もこんなニュースがあったのですが:
■ Google Earthに航空写真で環境問題を伝える「空から見た地球」レイヤー (Internet Watch)
さらに米国国内限定となりますが、大気汚染の状況を確認できるサービスも始まったとのこと:
■ Google Earth Shows Air Pollution! (Inhabitat)
米国の環境保護庁(Environmental Protection Agency, EPA)によるサービス(公式ページはこちら)。大気を汚染する物質を排出している施設(発電施設、天然ガス関連施設、化学工場、石油/ガス生産関連施設、石油精製所、セメント工場、パルプ/製紙工場)と、排出の詳しいデータを確認することができます。
さっそく実物はというと……こちらがEPAで提供している Google Earth emissions file を開いたところ:
ご覧の通り、各施設が異なる色のアイコンで表示されます。以下はニューヨーク市の周辺を拡大したところ:
主に発電施設(青いアイコン)が中心ですが、いくつか汚染物質を排出する施設が存在していますね。ちなみにアイコンが浮かんでいる位置が異なりますが(高いところにあるアイコンは下に長い線がついている)、排出量の多い施設ほど上に表示されています。例えば以下は、マンハッタン島の中にある発電施設(上のスクリーンショットで、"Mill Rock"という表示のすぐそばにあるアイコン)をクリックしたところ:
そしてこちらが、お隣のクイーンズ地区にある発電施設です:
ご覧の通り、すべての汚染物質で1ケタ違う排出量が記録されていますが、特に Nitrogen Oxide (窒素酸化物)と Sulfur Dioxide (二酸化硫黄)が多く排出されていることが分かります。
こうしたデータはもちろんテキストベースでも入手できるのですが、地図上にプロットされることで、より把握しやすくなり臨場感も増しますよね。考えてみれば、環境問題を考えるプラットフォームとしてこれ以上ふさわしい場はないわけで、来年も「Google Earth から地球を考える」という機会が増えるのではないでしょうか。
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