Twitter の座を虎視眈々と狙っているサービス、っていうのがいろいろあるわけですが、Dave Winer 氏が彼らに向けたガイドラインなるものを書いてます。ので、簡単に翻訳&紹介を:
■ Guidelines for competing with Twitter (Scripting News)
ガイドラインは5ヵ条にまとめられてます。早速訳してみると:
- 「(Twitter)キラー」という名前を使わないこと。たとえ非公開ベータテスト中でも。誰かが誰かを殺すわけではない。
- クラウドソーシングという言葉を使わないこと。それは傲慢で、誤った態度だ。ユーザーは「群衆」の一部ではなく、血の通った人間なのだ。
- 最も重要なのは、Twitter API と100%の互換性を持つことだ。
- Twitter と君が作ったクローンの間を、データを失うことなく行き来できるようでなければならない。Twitter を補完するものとして、ユーザーに受け入れるだろう(そしてそれが、Twitter 側にも「サービスの信頼性を高めなきゃ」という動機につながるだろう)。
- Twitter のライバルだけでなく、Twitter 自身に対しても言えるのは、これはメールやIMのようなユーティリティサービスであって、信頼性がカギになるということだ。ビジネスで使われるようになれば、監査性を高めることも必要になるだろう。「ユーザーはこのサービスを愛してくれている」と安心してはいけない――感情による結びつきは、システムが不安定である場合には逆効果になることがある。
という感じ。Dave Winer 氏は Twitter 好きなので、Twitter をやっつけろ!的なエントリというより、Twitter もっと頑張ってよと言うのが目的のようにも感じられますが(特に4.と5.)。
しかし1.と2.は、Twitter に限らず最近のWEBサービスに言えることかも。例えば1.の「キラーって呼ぶな」っていうのは、裏返せば「1位に勝つことだけを考えるな」ということですよね。これまで先駆者に勝とうとして、結局二番煎じで終わってしまったモノ/サービスがどれだけ多かったことか(例:iPod vs. ……)。ライバルが「(自社製品の名前)キラー」と呼ばれている間は、実は安心なのでしょう。2.については、「番号で呼ぶな。私は自由な人間だ!」(古っ!)ということで。
ってなわけで、最近またまた不安定な Twitter、頑張って下さいというメッセージでした。
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