屋外広告はできることに制限があるためか、オンライン広告以上に独創的なものが多く見られます。以下に紹介する3つの屋外広告も、「太陽を味方にする」ことで注意を引きつけるのに成功している例。元ネタはこちら:
■ Remarkable Uses of Shadow in Advertising (Abduzeedo by design)
元記事は「影の使い方が上手い広告」を集めたものですが、個人的に面白いと思った屋外広告3つ。まず最初はこちら:
WWF(世界自然保護基金)の広告。波打った形状のひさしのようなものが付いていて、それが看板の表面に影を落とすようになっています。時間(太陽の角度)の変化に応じて影の位置が変わり……書かれているメッセージ"Ocean levels are rising faster than ever"(かつてない速さで海面が上昇しています)に気づかせる、という趣向。上手いですね。
同じく環境保護を訴える屋外広告としては、シロクマ日報でご紹介したこんな例もあります。両者とも「定期的に同じ道を通る人にしか分からない」という弱点はありますが、逆に仕掛けに気づいた時のインパクトは大きいかも。
次はお馴染み、マクドナルドの例。こちらもWWFの看板と同様に、上部についた部品が影を落とすようになっています。その姿は……説明不要ですね。一応時間に対応していて、「朝ならばコーヒー」のようにメニューを提案するようです。
WWFとマクドナルド、両者は太陽の移動を利用することで、看板を動的なコンテンツ(?)にしています。電光掲示板は例外として、通常は屋外広告は変化しないものという意識がありますから、それが変化したときに受ける印象がより強まるかもしれません。オンライン広告で「ほーら水位が上がりますよー」って動いても、フーンで終わりそうだし。
最後はフォルクスワーゲンの例。これは上記の2つと違って、影そのものを広告にしてしまうというアイデア。太陽が出て影ができると、地面に「試乗するのに最適な日――EOSコンバーチブル」というメッセージが浮かび上がります。曇ってたらダメじゃん、と思いきや、宣伝しているのがオープンカーなので「晴れた日にこそ試乗に来て欲しい」というわけですね。
さすがに自動車メーカーは資金が豊富なだけあって(?)、これ意外にも独創的な屋外広告を展開しています。例えば以前紹介したものだと、Mini の例とか、ジープの例とか。
……ということで、オンライン広告では絶対にマネのできない、屋外ならではの広告3つでした。
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