平積みでしかも安かったので(笑)、書店で『思考の整理学』を購入。その中で、「読書中はメモを取らない」という思考法が紹介された後に、こんな一文がありました:
どうやら、記録したと思う安心が、忘却を促進するらしい。昔、ある大学者が、訪ねてきた同郷の後輩の大学生に、一字一句教授の言葉をノートにとるのは愚だとと訓えた。いまどきの大学で、ノートをとっている学生はいないけれども、戦前の講義といえば、一字一句ノートするのが常識であった。教授も、筆記に便なように、一字一句、ゆっくり話したものだ。その大学者はそういう時代に、全部ノートするのは結局頭によく入らないという点に気付いたらしい。大事な数字のほかは、ごく要点だけをノートに記入する。その方がずっとよく印象に残るというのである。
例で出ているのは大学の講義ですが、「記録する安心してかえって忘れてしまう」という指摘、確かに当たっていると思います。メモができないときに覚えた予定・日程の方が、ノートやPCに記した予定・日程よりもよく覚えていたり。となると、本当に「心の中に」留めておきたい情報というのは、あえて何も記録に残さない方が良いのかもしれません(結果、本当に忘れてしまって何にも残らないというリスクはありますが)。
で、ソーシャルブックマークの話。はてブを見ていても、よく「あとで読む」タグが付いていますが、あれってどれくらい有効活用されているのでしょうか。個人的な話で恐縮ですが、「あとで読む」を付けたままで忘れてしまい、結局読まない……というケースが良くあります(最近はそれが嫌で「あとで読む」すら付けないことが多いですが)。実は「これは!」と思った記事ほど、その場ですぐに読んでブックマークしない、という方が良いのかもしれません(繰り返し、それで忘れてしまうというリスクがあるけど)。
ということで、早速この記事からブクマしない……のは止めて、ぜひブクマお願いしますw
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