お馴染み Signal vs. Noise のエントリ(Made in...)で、こんなページが紹介されていました:
何のことはない、商品(この場合は服)に付けられているタグの写真ばかりを集めたページ。しかしよく見ると、様々な"MADE IN ..."があることが分かります。考えてみれば当然なのですが、どうしても"MADE IN"と聞くと"CHINA"を連想しがちですよね。しかしエチオピアや:
チベット:
ガザ地区西岸で製造された服がちゃんと存在しています:
それで思い出したのですが、以前ウチの奥さんの買い物に付き合わされた時、ZARA というブランドのお店に入ったことがありました。当然手持ちぶさたになってしまったので、何気なしにそこら辺にぶら下がっていた服のタグを見ると、そこには"MADE IN MOROCCO"(モロッコ)の文字が。へー珍しいと思い、他の服も手当たり次第にチェックしてみたところ(相当奇妙な光景だったはず)、3~4割の確率で"MADE IN MOROCCO"に出会えたでしょうか。"CHINA"ばかりじゃないんだなーと思ったのを覚えています。
ご存知の方も多いと思いますが、ZARA は実はスペインのブランド。非常に速いスピードで商品開発を行うことで有名で、EU圏内の工場で服を生産、スペインの物流センターに集約して世界中に出荷する、というシステムを構築しています(こちらの記事を参照のこと)。で、ヨーロッパに近く人件費が安い国がモロッコだった……というだけでなく、繊維産業はモロッコの経済にとって主要部門であり、労働人口の約40%が従事しているとのこと(モロッコ大使館の関連ページより)。地理的に離れているという要因さえなければ、日本国内でももっとモロッコ製の服を目にしておかしくないのかもしれません。
「どーぜ"MADE IN CHINA"だろ」と思わずに、こうしていろいろな製品をチェックしてみると、意外な出会いがあるのかも。また服とは少し離れますが、ご存知の通り世界中で食糧事情が悪化しており、日本に流入してくる食料・食品にも変化が生じているようです。ちょっと注意しているだけで、面白い発見ができるのではないでしょうか。
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