オリンピックたけなわですが、アスリート達は軽々と競技をこなしてしまうので、自分がやったことのない競技での彼らのすごさは意外と伝わりづらいもの。ということで、オーストラリアの SBS というメディアグループがツール・ド・フランスの中継を行う際に、こんな広告を出したそうです(via Ad Mad!):
何の変哲もない街頭広告の前に、ツール・ド・フランスの選手の格好をしたサイクリストが一人。何をしているのかというと、ペダルをこいで看板の回転用の電力を供給しているのだそうです。それだけならただの変な広告で終わりですが、何と実際のツール・ド・フランスと同じスケジュールで、午前8時から午後4時まで21日間(どんな天候でも!)ペダルをこいだのだとか。
「○○の本当のサイズはこれくらい」という、サイズや実物を意識させる広告はよく見かけますが、実際の競技を目の前で再現してしまうというのは面白いですね。これなら「○○選手、感動の記録!家族の支えを得て挑む、最後の戦い!」みたいな感動巨編VTRを流されるよりも、よっぽど凄さが伝わって「中継を見ようかなぁ」という気分になると思います。目で見て分かる競技や仕事にしか使えないという弱点はありますが、どこかで再利用できそうなアイデアかも。
しかし、昨日からメディア各局による「感動秘話の押し売り」が津波のように押し寄せてきていますね。テレビをつければ感動的な音楽・激しい感情をあらわにした顔・スローモーションのオンパレード。まぁ野球やサッカーのように身近でない競技に関心を持ってもらうため、というのは分かるのですが、もうちょっと別のPR法があるのでは。「すごいでしょ?泣いて!感動して!!」と言われても、非国民な僕は引いてしまう今日この頃
>感動秘話の押し売り
なので、BSを軸に観戦しています。無駄な映像がない分、試合と試合の間に流れる「間」も感じられますし、入場を待つ選手の動き・表情なども興味深いものがあります。
民放は金メダルより視聴率が大事ですから、結果がどうあれ選手を呼びつけて、同じ質問を朝から晩まで繰り返す始末。本当にウンザリします。
投稿情報: allison | 2008/08/12 12:47
ですよね。
ホント朝から晩まで同じ映像ばっか芸が無い。
出演者の感想なんてどうでもいいってば!
投稿情報: 澪 | 2008/08/13 03:06