最近、「運動しながら音楽を聴こう」という製品(携帯音楽プレーヤーや携帯電話等)がいろいろと出てきていますが、運動+音楽の科学的な効能が明らかになったとのこと:
■ Jog To The Beat: Music Increases Exercise Endurance By 15% (ScienceDaily)
Costas Karageorghis 博士が行った研究について。それによると、音楽の力で運動の持続時間を15%長くしたり、体験をよりポジティブに感じさせることが可能だそうです。ただし音楽なら何でも良いわけではなく(当然ですね)、ちゃんと選択する必要があるそうですが。
Thirty participants exercised on a treadmill while listening to a selection of motivational rock or pop music, including tracks by Queen, the Red Hot Chilli Peppers and Madonna. They were asked to keep in strict time with the beat. The findings show that when carefully selected according to scientific principles, music can enhance endurance by 15% and improve the ‘feeling states’ of exercisers, helping them to derive much greater pleasure from the task. One significant new finding is that music can help exercisers to feel more positive even when they are working out at a very high intensity – close to physical exhaustion.
30人の被験者に、音楽を聴きながらトレッドミル上で運動してもらった。音楽はモチベーションを高めるようなロックやポップミュージックで、クイーンやレッド・ホット・チリ・ペッパーズ、マドンナの曲などが含まれていた。彼らは聴いている音楽のビートに合わせて運動するよう指示されていた。実験の結果、科学的な根拠の基に慎重に選ばれた音楽を聴いていた場合、運動の持続時間を15%長くすることが可能で、運動を楽しいと感じさせることも可能であることが分かった。重要な新発見は、肉体を疲労させる非常に激しい運動であっても、音楽によってポジティブな感情を抱かせることが可能であるという点である。
とのこと。まぁ既に音楽を聴きながらジョギングしてるよ、という方は多いでしょうから、実験を待たずとも音楽の効果を実感されていると思いますが。しかしどんな音楽がどれほど効果があったのか知りたいところですよね。これについては、10月5日にロンドンで行われるイベントにおいて、博士自らが選曲した17曲が披露されるそうですが。
この記事を読んで思い出したのが、先日のCEATEC+ヤマハのイベントでヤマハさんが披露していた"BODiBEAT"というMP3プレーヤー。これは心拍数に合わせたテンポの曲を、自動的に(記録されているものの中から)選んで流してくれるというもので、運動して心臓がドキドキすればアップテンポな曲が流れることになります。こういった機器が今回の実験結果等から改良され、科学的にも運動をサポートするものとして普及する、なんて可能性は高いのかもしれませんね。また「Karageorghis 博士 が選ぶ運動用音楽集」なんてアルバムが発表される日も近い、のかも。
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