今年話題になったロボットといったら、何と言っても"BigDog"を忘れることはできないわけですが、改めて製造元の Boston Dynamics のウェブサイト見てたら他にもキモいロボがいるじゃないですか。BigDog ばかりチヤホヤしては可哀想、ということで、残りのロボたちも紹介しておきましょう。
まずはおさらい、BigDog の勇姿:
彼については説明不要でしょう。このブログでも紹介したことがありましたが、DARPA(国防高等研究局)の要請を受けて開発中の荷物運搬用ロボットで、「大きな犬」というよりはカモシカに近い感じ。で、同じく「小さな犬」には見えないロボット"LittleDog"がこちら:
恐い。姿形はゴキブリで、動く様子は這って忍び寄る貞子といったところ。同じくDARPAに資金援助を受けて開発中のロボットで、1回の充電で30分の活動が可能なのだとか。当然ながら無線によるコミュニケーションが可能で、災害時に瓦礫の山を探索する……といった用途に役立てられるのかもしれません。
お次は"RHex":
恐い。こちらはキモさは抑えられていますが、なんだか斬り殺されそうです。鎌のような形状の足は、もちろん敵兵を斬り殺すためではなく、起伏に富んだ地形を走破するためのもの。動画をご覧になっていただければ分かるように、BigDog や LittleDog よりも速く、そして確実に身近に迫ってきそうです。またリモコンにより、600メートルの遠隔操作が可能で、前後に搭載されたカメラで画像の確認も可能とのこと。
最後は"RiSE"。といっても、こちらの RISE ではなく:
こちらが本当の"RiSE":
恐い。ゆっくりとですが着実に、ペタペタと壁を登っていきます。尻尾(通信用アンテナ?)も不気味な感じで、トカゲかヤモリのようです。1秒間に30センチという速度ですが、将来的にはガラスや金属といった滑らかな斜面も登ることが可能になる予定、とのこと。動きが速くなったら、6本足だしタチコマっぽくなるのでしょうか。
……というわけで、狙ってキモくしているとしか思えない Boston Dynamics のロボットたち。来年も彼らの進化と、新しいロボットの登場に期待せずにはいられません。
最後の RiSE についてですが、こちらは生態模倣による面ファスナー的な足六本と、支持脚としてのしっぽ一本、計七肢のロボットだったりしますね。
後半の映像で聞き取れますが、「ペタペタ」ではなく「ザリザリ」という感じ。微細突起による引っかかりで直接壁にひっついて登ってます。
将来的には本物並みの分子間力でくっつこうという計画もあるそうですが、いずれにしてもタチコマとは異なる登坂(登壁?)方法ですね。
あと、タチコマみたいなかわいげがナイ(笑)
投稿情報: n-yoshi | 2008/12/13 12:30