インタラクティブな広告というのはネット上では当たり前の話になっていますが、印刷物でもこんな工夫ができるということで。読者に不正の片棒を担がせてしまうという、恐ろしい広告です:
■ ACB (ANTI CORRUPTION BUREAU): Money (Ad of Da Month.com)
インドの雑誌に掲載された広告。もちろん印刷物なので、本当に不正に巻き込んでしまうわけではないのですが……
ご覧の通り、ちょうどページをめくる際に指を起きそうな位置にお札(インドなのでルピー紙幣)を描いておき、読者が差し出されたワイロを受け取ってしまったかのような印象を与えるという手法。広告が訴えたいのはもちろん「不正を根絶しよう」というメッセージです。
仮にこれがネット広告だったとすると、バナー広告上にナゾの白い封筒が表示されて、「何だろう?」と思ってクリックすると中からお札が――という取り立てて変わり映えのしない感じになるのかも。それでも良いのですが、雑誌上に描かれたものとはいえ本物そっくりの紙幣を、自分の手で触ってしまったというインパクトを与えられるという点でこちらの方が優れているように感じます。ところで上掲の写真だと、間に1ページ本当の記事が入っていますが、この記事は政治家の不正を報じるもの……だったりしないですよね(全然別の話題で政治家が取り上げられていたとしたら、写真を掲載されている政治家達が怒り出しそうですが)。
この広告はインパクトがあって面白いですね。自分が手に取ることで動揺させることができるから必ず印象は残りますね。
投稿情報: ネットワークビジネス立ち上げ屋 | 2009/01/04 01:04
ネットワークビジネス立ち上げ屋さん、コメントありがとうございます。
仰る通り、「自分も手にした」という錯覚が必ずインパクトを与えますよね。雑誌を読むときの姿まで計算された、よく考えられた広告だと思います。
投稿情報: アキヒト | 2009/01/11 12:56