映画『天使と悪魔』が日本でも公開されました。中世の時代、科学者たちを弾圧していたヴァチカンに対し、復讐を誓った秘密結社が現代に姿を現して……というストーリーなのですが、現代のヴァチカンは科学技術を取り入れることにやぶさかではないようです。なんと iPhone 向けアプリまでが登場予定とのこと:
■ Pope on Facebook in attempt to woo young believers (Washington Post)
ヴァチカンが新しい公式サイト"www.pope2you.net"を立ち上げたのですが、同時に Facebook や iPhone のアプリも発表されたよというニュース。つか、ヴァチカンって YouTube に公式チャンネル開設してたり、ウィキを活用した Wikicath なんてサイトを設置していたりするんですね……知らなかった。
残念ながら iPhone のアプリは Apple が審査中だそうで、まだ公開されていません(これ、拒否られるなんてことになったらどうなるんだろ)。サイト上の説明を読むと、ビデオやオーディオコンテンツも含めたニュース配信ツールになるようです:
一方 Facebook のアプリの方は既に公開されているのですが、ReadWriteWeb からは「つまんない」という評価が下されてしまっています:
■ Pope2You: Vatican Launches Boring IPhone and Facebook Apps (ReadWriteWeb)
こちらはニュース配信ではなく、選択したEポストカード(教皇のメッセージと写真入り)を送受信できるというもの。確かに普通と言えば普通ですが、宗教関係ですし、あまり大胆な冒険をしなくても正解ではないでしょうか。
ただ怪しい新興宗教やカルト教団の方がこうした情報技術を巧みに使ってしまうと、彼らが勢力を得ることにつながってしまいます。決してカトリックがどうこうという話ではないのですが、きちんとした宗教家であればあるほど、情報技術による「布教」について真剣に考えるべきなのでは、と思います。何はともあれ、「ヴァチカン iPhone アプリ」がどんな結果をもたらすのか注目ですね。
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