「環境にやさしい」が次世代の自動車のキーワードということで、事実プリウスが世界各国で売れているようですが、実際どこまで変化が起きつつあるのか。米国を対象としたものですが、地図上で状況を確認できるサイトが登場しました(via earth2tech):
■ TransAtlas (National Renewable Energy Laboratory)
米国のNREL(国立再生可能エネルギー研究所)が Google Maps を活用して立ち上げたサイト。ちょうど Google Earth と同じ操作感で、米国内のFFV(フレキシブル燃料車)やディーゼル車、ハイブリッド車の普及状況、またバイオディーゼル燃料が補給できるスタンドや充電スタンドの所在地などが確認できるようになっています。例えば以下は、ハイブリッド車の普及状況をオーバーレイさせたところ:
黄色いエリアは5平方マイル(約8キロメートル四方)内に5~45.5台が、緑は同じく45.5~91台が存在していることを示しているのですが、やはり主に東海岸のボストン-ワシントンD.C.間と、カリフォルニアを中心とした西海岸周辺に集中しているようですね。ちなみに充電施設の位置を載せてみるとこんな感じ:
充電施設はプラグインハイブリッド車、および純粋な電気自動車に必要な施設なわけですが、こちらはまだカリフォルニア州周辺にしか整備が進んでいないことがわかります(ご存知の方も多いと思いますが、カリフォルニア州は歴史的な背景+シュワルツェネッガー州知事のイニシアチブで、環境問題への取り組みが全米に先駆けて行われてきた地域)。とはいえ現時点でこれだけ整備されていればたいしたもの、なのかもしれませんが。
蛇足気味に、以下は燃料電池自動車用の水素ステーション所在地。日本ではJHFC(水素・燃料電池実証プロジェクト)によって国内に11基の水素ステーションが設置され、実証実験が行われていますが、米国ではこんな感じ:
こちらもカリフォルニア州に集中が見られますが、意外な州でも設置されているといった印象でしょうか。いろいろと遊んでみると、各州の状況や思惑のようなものが見えてくるかもしれません。また今後もデータがアップデートされていくでしょうから、どんな変化が起きてくるか注目ですね。
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