ITとアート、実はお互いに相性がよい存在だったりするのですが、ついに Twitter もアートに使われるようになったとのこと(via. ウチの奥さん):
■ Murmur Study | Christopher Baker
"Murmur Study"と名付けられたインスタレーションがそれ。写真を見れば解説不要かもしれませんが、上にある小さなプリンタが Twitter からのデータを受け取り、レシートのような細長い紙に「つぶやき」を印刷して紙の山を生みだすようになっています。"murmur"とは文字通り「つぶやき」のことなのですが、普通のつぶやきよりも「不平、不満」といったニュアンスが強い言葉です。なぜ"Twitter Study"にしてしまわなかったのかというと:
This installation consists of 30 thermal printers that continuously monitor Twitter for new messages containing variations on common emotional utterances. Messages containing hundreds of variations on words such as argh, meh, grrrr, oooo, ewww, and hmph, are printed as an endless waterfall of text accumulating in tangled piles below.
このインスタレーションは、30台のサーマルプリンタによって構成されている。プリンタは Twitter を常時監視していて、感情を示す言葉がないかチェックしている。「あーあ」「まぁいっか」「ガルルル」「おぉー」「うわっ」「ふーん」などの言葉が含まれたメッセージを滝のように出力し、床の上に絡み合った固まりをつくり出す。
とのこと。つまり実況のような情報性の強いコメントではなく、もっと個人的な、感情的なつぶやきだけを抜き出して表現する作品なわけですね。
今年8月23日までミネアポリスの Weisman Art Museum で展示されているとのことですから、「奇遇だなぁ、夏休みにミネアポリスに行くよ」というラッキーな方(?)は、足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。ちなみにこちらは YouTube 上で公開されている動画です:
写真で見るより、けっこう巨大な装置であることが分かりますね。いっそのこと本物のレジと連動して、「(店舗公式アカウントに対する)@付きメッセージが印刷されたレシート」とかやったら面白いのに。
コメント