ふとタイトルが頭に浮かんだので、勢いで書いてみた。後悔はしていない。……という能書きはさておき、就職活動の中で Twitter をどう活用できるのか、ちらっと考えてみました。以下、6つの点にまとめます:
1. 企業の公式アカウントをフォローする
これは基本中の基本ですね。就活中なら当然企業情報をチェックしていると思いますが、その情報源の1つとして、企業の公式 Twitter アカウントが役に立ちます。最近の Twitter ブームで、意外な企業も公式アカウントを設置していたりしますので、各所でまとめられている「企業アカウント一覧」のようなリストを参照してみて下さい。例えば:
■ ITmedia Twitter | ITmedia News
企業によっては、RSS的にプレスリリース(のリンク)を流すだけでなく、担当者の個人的なつぶやきが入るところもあります。そういった企業の場合は、公式アカウントが企業文化を推察する手助けの1つとなるでしょう。
また個人的には、今後「リクルート専用公式アカウント」というものも企業が設置するようになるのではないかと考えています。リクルート情報を流したり、就活生からの質問に答えたりする専用のアカウントですね。海外では既にこうしたアカウントを設置する企業が出てきていますので、将来的にはさらに就活における Twitter の重要度が増す、ということになるのではないでしょうか。
2. 経営者や社員をフォローする
公式アカウントと同様、希望している企業の情報や企業文化を把握する手段の1つとして、その経営者や社員のアカウントをフォローするという話ですね。例えば経営者の場合、
- 経営者 - 有名人・芸能人のTwitterアカウントWiki - livedoor Wiki(ウィキ)
- 日本人経営者リスト (EmployersJP) on Twitter
- @kensuu/it-president
などといったまとめサイト/リストがありますので確認してみて下さい。経営者アカウントの場合、マーケティングの一環として行われているものもありますので、調べるのはさほど難しくないと思います。
一方、社員アカウントの場合には、所属企業や名前を明らかにしていない場合が多いので調べるのは大変です。ただ、以下のような確認方法が考えられるでしょう:
- 実名と所属企業を明らかにしているブログ(個人で開設しているものの他に、オルタナティブブログやあすなろBLOGなどがありますね)を調べ、そこに個人アカウントが記されていないか確認してみる
- ある企業の社員/関係者アカウントを集めたリスト(Twitterの新機能)がないか確認してみる(例:@naoyam/ibm-evangelists、@Oracle_Japan/oraclejapan など。調べるには「Twitter リスト検索」が役に立ちます)
- 「自己紹介」欄限定検索(TweepSearch や LocaFollow など)を使ってみる(例えば"日本オラクル"で検索してみた結果がこちら)
何らかの形で経営者や社員のアカウントが把握できたら、みゆや TweetStats のようなサービスを使って、彼らが何時頃につぶやいているのか、誰と会話を交わしているのか等を確認してみると、彼らの生活が把握できて面白いかもしれません。ストーカーのようですが……
3. 同業界の人をフォローする
希望企業に関係するアカウントが見つからなくても、同業界の企業公式アカウント/経営者や社員のアカウントをフォローすることでも得られる情報は多いでしょう。生活や行動のパターンも似たところが多いでしょうから、つぶやく内容だけでなく、「何時頃・どこからつぶやいているか」という情報も役に立つはずです。前述のサイトやサービスを活用して、関係者を探してみて下さい。
4. 業界/企業イベントをチェックする
CEATECのような業界イベントや、某製作所の uVALUE コンベンションなど、大きなイベントは情報収集のチャンス。Twitter 上でも、参加者が tsuda る(実況中継する)というのが普通に行われるようになりました。イベントの参加者をチェックして、彼らの発言をフォローすれば、参加が難しい・そもそも参加できないイベントの内容まで知ることができます。
ではどうやって参加者を見つけるのか、という話ですが。以下のような手段が考えられるでしょう:
- 公式ハッシュタグが指定されていないかチェックして、指定されていればそのタグで検索する、あるいはそのタグをつけて発言している人物をフォローする
- イベント名で検索して、「今日は(イベント名)に参加します」などと発言している人物をフォローする
- イベント名で検索できなかった場合でも、そのイベントで登場しそうなキーワードを想像して検索してみる
またある程度フォロワーがいる方なら、直接「(イベント名)に参加される方いませんか?」と聞いてしまうという手もあるでしょう。
5. 検索を活用する
希望企業に関する情報を、その企業や業界の関係者しかつぶやかないなどということはありません。当然ながら一般の人々やニュースサイトから発信されるコメントも、迅速性や希少性という点で重要な情報になります。それをキャッチするためには、検索機能が役に立つでしょう:
相変わらず日本語が弱い公式検索機能ですが、固有名詞であれば結構使えます。例えば某製作所をチェックしてみると:
検索のタイミングにもよりますが、いくつか関連情報が拾えることがお分かりいただけると思います。会社名や製品名、サービス名などで試してみて下さい。ただし Twitter 上には裏取りされていない情報も多いので、誤報に踊らされてしまうことのないようご注意を。
また Twitter 検索については、マイクロソフトと Google が Twitter と提携、彼らの持つ検索エンジンを使った Twitter 検索を行うことを発表しています。実際にマイクロソフトの"Bing"が公開しているサイトがこちら:
まだ米国内の限定公開なのですが、画面右上に表示されている Location を"United States"に変更すれば使えます。こちらで某製作所を検索してみると:
こんな感じ。Twitter の公式検索よりも、多少精度は良いようです。これらのツールを使って、情報収集に Twitter を役立ててみて下さい。
6. 自ら情報発信する
情報は自ら発信する人のもとに集まる。Twitter 上でもこの鉄則は有効です。アカウントを取得して、自分でも情報発信を行ってみて下さい。同じ就活生と情報交換を行ったり、希望する業界で働いている人々からの情報提供を受けたり、企業の担当者に直接質問してしまったり、さらにリクルーターへのアピールに使ったりといった活用ができるはず。
もちろん Twitter をパーソナル・ブランディングのツールとして使うためには、いくつか気をつけるポイントやテクニックがあります。気になる方は、こちらの本をチェックしてみて下さい:
「ツイッター」でビジネスが変わる! Twitter Power 小林 啓倫 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2009-11-05 売り上げランキング : 371 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
結局宣伝かよ!って、いや、どうもすみません。しかし細々とした戦術レベル(戦略レベルではなく)で Twitter の使い方を扱った本って、意外に少ないと感じているので。お役に立てる情報をお届けできると思います。
そして蛇足ですが、プログラミング系で就職を狙っている方であれば、
7. Bot、もしくはAPIを使った関連サービスを開発してプログラミング能力を披露する
という活用法もあるのかな、などと想像してみたり。
twitterで就活ってすごく面白そうですよね。
僕もちょうど先日考えてました。
株の銘柄コードを企業のハッシュタグにしてあげて、
これを付けて就活生にtwitterで呟かせると面白いんじゃないかと思ったりしました。
http://twitter.com/andvert/status/5475053566
投稿情報: andvert | 2009/11/08 14:45