「栄養士によって栄養価が管理された給食が提供される」というのが日本の学校の常識なわけですが(もちろん私立など一部の学校を除く)、世界中でそんな素晴らしいサービスが提供されているわけではありません。中にはカフェテリア方式で、子供達が好きなものを買って食べるという場合もあるわけですが、そうなると親にとって心配なのは偏食しないかということ――ということで、米国でこんなサービスが登場しています:
■ Facebook app tracks student cafeteria purchases (eSchoolNews)
紹介されているのは"LunchPrepay.com"というサイト。昼食を(Lunch)前払いする(Prepay)という名前通り、子供達が食べる昼食の料金を直接支払うことができるというサービスなのですが、そればかりではありません。実はFacebookを通じて、子供達が何を食べているのかというデータを受け取ることが可能。既に小学校から高校まで、多数の学校が参加しているようです。
こうして子供達の食事履歴が管理できれば、「おやつばっかり食べてちゃダメ!」と偏食を注意したり、「お菓子ばっかり買ってるなら、昼食用のお小遣いはもうあげません!」などの無駄遣いを注意できると。僕が子供の立場なら絶対反発すると思いますが(笑)、親となった今ではものすごく共感してしまうサービスです。ある意味でフィルタリングソフトのようなものですから、給食が常識の日本においても、共感できるという親は多いのではないでしょうか。
もっとも当然ながら管理できるのは提携校内のカフェテリアにおける飲食だけなので、子供が外で買い食いしたりしている場合にはチェックしきれないわけですが。しかし電子マネー全盛の時代になれば、そのうち子供のすべての購買履歴を管理するサービスが登場して、多くの小売企業が提携するようになったりして……。ついでにGPS付きケータイと組み合わせて、子供が駄菓子屋(もう絶滅寸前ですが)に近づいたら支払いがロックされる電子マネーなんていかがでしょうか?
ともあれ、様々な形で行動がデジタル化される時代には、こんな監視ツールも現実のものになると。そのうち子供だけじゃなくて、太りすぎの社員には甘いものを売らない社員食堂が出てきたりしてね。
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