面白いアプリなのでちょっとご紹介を。英国のロンドン動物学協会(Zoological Society of London, ZSL)が"Instant Wild"というiPhoneアプリをリリースしています:
■ Camera Trap App Sends Wild Animals to Your iPhone (Wired)
このアプリ、スリランカやケニアなど4カ国5箇所に設置されたライブカメラを通じて野生動物の画像を確認できるというものなのですが、写真が撮影されるとこんな風にプッシュ通知をしてくれます:
ちなみに壁紙のウサギは我が家のアイドルですのでお間違いなく(笑)。で通知が来たらアプリを確認すれば、このように撮りたての写真を確認することができると:
ううむ、ちょうどこれは分かりづらい画像でしたが、もっと鮮明に野生動物が写る場合もあります。都会にいても、遙かかなたにいる野生動物に思いをはせることができるわけですね。
で、思いをはせるだけがこのアプリの機能ではありません。上のスクリーンショットに"Identify"(特定する)というメニューがあることからも分かるように、画像に写っている動物が何かを報告するという機能が付いていて、ロンドン動物学協会が写真を選別するお手伝いができるわけですね。
この特定作業、公式ウェブサイト上でも行えるようになっていて、こんな風に画像と選択肢が表示されます:
この場合は恐らくPorcupine(ヤマアラシ)が正解でしょう。なので下のヤマアラシの下にある「いいね!」風ボタンをクリックすればOKと。
実はZSLではこうした野生動物撮影用のライブカメラを世界50箇所に設置しており、日々画像が蓄積されている状況なのだそうですが、それをこういった「クラウドソース」で確認できればその後の作業を軽減できると考えているそうです。中にはヤマアラシをウシであると申告するような悪いユーザーもいるかもしれませんが、十分な数のユーザーが揃えば、大多数の答えを確認することでほぼ正確な情報を手にすることができるわけですね。
以前も「ネッシー監視ウェブカメラ」(ネス湖畔に設置されたライブカメラをウェブサイト上で確認、映像にネッシーが映っている!と思ったらスナップショットを撮影できる)なんて話がありましたが、誰もがスマートフォンを持つ時代になれば、こうした発想はより展開しやすくなるのかもしれません。いずれ雪男やイッシー発見用アプリ、いやそれらを束ねたUMA発見協力アプリなんてものも登場するかも?
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