うーん、僕も時間や場所を気にせずにiPhoneをいじってしまうタイプなので、こういうお店は家族に歓迎されるかもしれません。ロサンゼルスにあるEvaというレストランが、「来店時に携帯電話を預けてくれれば5パーセント引き」というサービスを始めたのだとか:
■ LA restaurant offers discount for dining without your phone (89.3 KPCC)
携帯電話を取り上げられる、というのは人によってはかなり抵抗感のあることだと思いますが……このサービスの狙いはもちろん、携帯電話を気にせずに食事や会話を楽しんでもらうため。最近はmiilのようなアプリもあり、食事中に写真を撮ってアップするという行為も一般的ですが、せっかく家族や恋人と来たのだから、ネットではなく目の前の人と交流を持とうよというわけですね。
オーナーシェフのMark Goldさんの言葉として、次のようなコメントが紹介されています:
"It's about two people sitting together and just connecting, without the distraction of a phone, and we're trying to create an ambience where you come in and really enjoy the experience and the food and the company."
「カップルが一緒に席に着き、携帯電話に邪魔されることなくつながる――そのためのサービスです。お客様が立ち寄り、食事や仲間たちとのひと時を心から楽しんでいただける、そんな雰囲気をつくりたいと私たちは願っています。」
耳が痛いのですが、かく言うGoldさんも、奥さんとレストランに行くと食事中でも携帯電話を見てしまうことが多いのだとか。従ってこれは自戒を込めたサービス、なのだそうです。
気になるのはどのくらいの人々がこの申し出を受けるのか、という点ですが、現在のところ半数弱の割合とのこと。5000円ぐらい食事したとしたら、250円分のお得ですか……1~2時間ぐらい完全にオフラインになる対価、数百円。もちろん本当に金銭的な評価をするわけではなく、話題を喚起するためのネタ的な位置づけなのでしょうが、この値段と参加した人の割合は気になるところです。
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