先日のCNETセミナーで、モバイルgooの検索サービスが検索可能サイト数を拡大するという話が出ていたのですが、宣言通り12月1日からリニューアルされるようです:
携帯向け検索サイト 対象ページ数3倍に--NTTレゾナント 広告拡大狙う(日経産業新聞2面、2005年11月29日)
WEB上では関連記事が見つからなかったので、ポイントをまとめておきます:
- NTTレゾナントは12月1日、携帯向けポータルサイト(モバイルgoo)で提供する検索機能を拡充する。現在約1,500万ページを検索できるが、クローラーを改善し、従来の3倍以上の5,500万ページに増やす。
- 加えて、携帯電話会社の約1万の公式サイト情報を人手で集めて検索可能にする。公式サイトの情報は自動収集ができないため、従来は検索対象に加えていなかった。NTTドコモ、KDDIのau、ボーダフォン向けのサイトに対応する。
- モバイルgooの月間閲覧数は現在約7,000万だが、これを2006年3月までに1億5,000万まで伸ばすことを目指す。
- モバイル検索とブログ機能により、サイトへの集客力を高め、携帯向け広告関連事業の拡大を狙う
キャリアの公式サイト情報までを人手で集めるとのことで、NTTレゾナントの本気の姿勢がうかがえます。モバイル検索は公式サイトと一般サイト(いわゆる勝手サイト)という分類の存在、使用言語の多様性、PC用サイトの検索の是非、端末への対応など、PCでのWEB検索にはない複雑性があります。また日本の状況の特殊性を考えれば、モバイルgooの検索が「モバイル検索のGoogle」となる可能性は十分にあるのではないでしょうか。
CNETセミナーで議論された通りであれば、今後は単に検索結果を表示させるだけでなく、ユーザーが使いやすいようにコンテンツを連動させたり(店舗情報から地図情報へワンクリックで移動させるなど)、専門データベースのデータも検索・表示可能にするといった動きが本格化するはずです。将来的には、まさに「検索ではなくナビゲーション」という言葉がふさわしいサービスになるのでしょう(というより、なって欲しいです)。
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