カメラ付き携帯電話の面白い(有意義な)使い方のニュース:
カメラ付き携帯電話でフキバッタ分布調査報告会(山陰中央新報)
カメラ付き携帯電話で人々に「フキバッタ」を撮影してもらい、集まった画像を分析してその分布を調べるという実験を行ったというニュース。全国57地点から287画像が届き、「鳥取市鹿野町を境界線に後ろ足の色が変わることが判明」という具体的な成果も残すことができたとのこと。
ブログがCGM(Consumer Generated Media)と言うなら、こちらはさしずめCPR(Consumer Participated Research)かCCR(Consumer Contributed Research)といったところでしょうか。同じように、一般人からテストデータを集めることでテスト期間を大幅に短縮することに成功した事例としては、こんなニュースもあります:
「ソレハ イキモノ?」――ブログが鍛えた人工知能「20Q」(ITmedia News)
こういった「一般人参加型実験」の可能性について考えるのも楽しそうなのですが、僕が山陰中央新報の記事を読んで考えたのは「画像認識技術と結びつけたら面白そう」ということ(画像認識と携帯電話については、こちらの記事をご参照下さい:画像認識技術+カメラ付き携帯電話=未来の検索サービス)。「携帯電話で昆虫や動物、植物などを撮影して、『図鑑検索エンジン』に送信→写っている画像を認識して、その詳しい解説記事を表示」なんてサービスがあったら楽しそう。
まあしばらくは自動認識はムリだろうから、ここはやはり人力検索でしょうか。投稿された写真の内容を不特定多数の人々に調べてもらうっていう「はてな」型のサービスもいいけど、ここはひとつ専門家を用意しましょう。例えば夏休み限定で、学生や学校の先生、大学の講師や教授を総動員し、子供が携帯電話で昆虫の写真を投稿すると、彼らが速攻で調べてその種類や生態を答えてくれる「自由研究2.0」なんていうサービスとか。
いずれにしても、カメラ付き携帯電話っていうのはまだまだ大きな可能性を秘めていそう。そういえば今日は、こんなニュースもありました:
カメラ付き携帯電話の割合、世界は38%、日本は92%(HotWired Japan)
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