米国での企業におけるブログ活用について、アンケート結果をまとめた記事:
Corporate Blog Adoption, Stronger in Small Business (ClickZ Stats)
ブログのビジネス活用に関する調査については、既にForresterのレポートなどを始めとして様々な結果が公表されていますが、この調査がユニークなのは"internal blog"(すなわち社内ブログ)についての項目がある点。
この結果によると、"Of the 55 percent of corporations that have adopted blogs, 91.4 percent use the channel for internal employee communications, and 96.6 percent for external dialog."とのことで、ブログ導入企業のうち9割以上がブログを社内コミュニケーションツールとして使っているそうです。これはさすがに割り引いて考える必要がありそうですが・・・。アンケートに回答したのは140企業のみですし、そもそも調査を行ったのはブログツールのベンダーなので(ベンダー性悪説を唱えているわけではありませんよ)。
社内ブログがどの程度普及しているかどうかは別にして、社内ブログをどう活用しているか、という点については、興味深い結果が出ています:
Several factors account for the benefits of an internal blog. Sixty-three percent of respondents say knowledge sharing is a key advantage. Internal communications is cited by 44 percent. Thirty percent utilize blogs for project management. Twenty-three percent use blogs to share personal knowledge management, and another 23 percent for event logging. A further 20 percent say it's an effective tool for team management.
情報共有、社内コミュニケーション促進という回答が上位に来ているのは想像通りとして、社内ブログをプロジェクト・マネジメントに活用しているのが44%、イベント報告に23%、チームマネジメント・ツールとして活用しているのが20%という結果が出ています。アメリカでも少しずつ、社内ブログを局地的な用途に使用する事例が出てきているようです。
一方、ブログ導入における障害については、日本と同様のポイントが指摘されています:
Forty-two percent of respondents cite maintaining enthusiasm for the blog project as a top barrier, 36 percent find encouraging adoption a hindrance. Thirty percent of respondents admit technological problems are a concern. Establishing an editorial policy is an issue for 14 percent of respondents, and dealing with inappropriate comments or content worries an equal share of respondents. Enlisting management support is a problem for 18 percent of those surveyed.
導入の問題点として、42%の人々が「ブログ導入プロジェクトに対する熱意を維持すること」と回答、36%が「ブログの利用を促すこと」、18%が「経営層からの支持を得ること」と回答しています。アメリカでもまずは「人々の意識を変える」という部分で苦労があるようです。
アメリカでの社内ブログ活用事例は、あまり日本には伝わってきていませんが、探してみれば面白い事例がありそうですね。
Technorati Tags: corporate blogging, internal blog, survey, ClickZ
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